(第1949報)
   平成13年度 第50報
(平成14年3月21日〜3月27日)【旧暦:2月8日〜2月14日/月齢:7.0〜13.0/潮汐:小〜大潮】
今週のトピック  馬毛島周辺海域ではまき網によるゴマサバの漁獲が好調。
 
 
※ 海 況
定期客船観測(3/26〜3/27)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
谷山沖 16.50  −0.63  −0.46 やや低め
竹島沖 18.33  −1.83  −1.77 かなり低め
屋久島 21.28  +0.45    −  
黒 潮 23.14  +0.34  +0.44 やや高め
与路島 20.95  −0.25  −0.19 平年並み
甑海峡 16.91  −0.74  −0.16 平年並み
     (甑航路は3/27現在)
黒潮北縁域の変動
 3月19日に屋久島の南12マイル付近にあった黒潮北縁域は,一度南下した後北上し,3月27日現在,屋久島の南3マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,鹿児島湾内と竹島付近では前週を下回り“やや低め”〜“かなり低め”,黒潮流域では
前週を上回り“やや高め”,与路島では前週を下回り“平年並み”となった。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,3月27日現在,前週・平年を下回り“平年並み”であった。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,中型船延べ6統が串木野沖でマルアジ(豆)主体に平均8.3トン/統,長島沖で1統がマアジ(豆)主体に1.2トンの漁。
 枕崎港入港船は,大型船が延べ4統が内之浦沖でマルアジ主体に平均47.6トン/統,馬毛島周辺及び枕崎沖で延べ5統がゴマサバ及び
カタクチイワシを平均20.3トン/統。中型船は馬毛島周辺で延べ9統がゴマサバ(大)主体に平均30.4トン/統,枕崎及び佐多沖で延べ6統が
カタクチイワシ及びマアジを平均  17.6トン/統の漁。
 山川港入港船は,中型船2統がサバ類(大)を 12.4トン/統の漁。
 内之浦港入港船は,中型船1統がサバ類(大)を3.6トンの漁。
 
〇定置網
 西薩南部では,1統のみブリ(5〜6kg)が多い日で250尾,カマス(130g)が400〜900kg/日,サワラ(2kg)が1日のみ3トンの入網。他の1統では
1日のみブリ(5〜6kg)が60尾,ボラ(1kg)が200〜300kg/日の入網。
 薩摩半島側では1日のみ1統に,マアジ(80g)が3トン入網。
 鹿児島湾口大隅半島側の1統では,ブリ(5〜9kg)が15尾/日,マアジ(100〜200g)が50kg/日,カタクチイワシが80kg/日の入網。
 志布志湾南部では,1統の週計でカタクチイワシ・ブリ他が1.3トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ40統にカタクチイワシ,ブリ,マアジ等が週計13.8トンの入網。
 
〇その他の漁業
・刺網
 ヒラメ刺網は1kgサイズを中心に,西薩海域で多い船で15kg/日・隻,全般的に低調になった。
 キビナゴ刺網は,甑島海域や佐多岬周辺では4〜5箱/日・隻。
 サワラ流し刺網では西薩海域でサワラ(2kg主体)を多い船で30尾。
 キス廻し刺網は,吹上浜で25〜30kg/日・隻。
 雑魚刺網は,西薩海域でチダイ(200g)を10kg/日・隻。
 トビウオ流し刺網は種子島東海域で大トビを4,000尾/日・隻。
・トビウオロープ曳き
 馬毛島海域では大トビを4,500尾/日・統,安房沖では2,500尾/日・統。
・棒受網
 北薩海域の棒受網はカタクチイワシを2統の週計で 0.4トンと低調。大隅海域は出漁船なし。
・底曳網
 志布志湾では,コウイカ(1〜2kg)を30kg/日・隻,カマス(130g)を10〜20kg/日・隻。 
・釣り漁業
【西薩海域,延縄】
 アマダイ(400〜800g),キダイ(200〜500g)を10〜20kg/日・隻。
 マダイ(1kg)を20kg/日・隻。
【西薩南部海域,一本釣り】
 イサキ(300〜400g)を15kg/日・隻。
 マダイ(1kg)を10kg/日・隻。
【熊毛海域,一本釣り】
 サバフグ(400g〜1.5kg)を10kg/隻。
 キダイ(50〜300g)を10kg/隻。
【同,曳縄】
 ハガツオ(1.5kg)を25〜60尾/日・隻。
【同,カツオ竿釣】
 小型及び中型船がカツオ(6kg)を1航海で2〜5トン/隻と好調。
【奄美海域,旗流し釣り】
 1航海でソデイカ(15kg)を10〜70尾/隻。
【同,カツオ竿釣】
 延べ6隻が出漁し,カツオ(1〜3kg,70%)とダルマ(メバチ3〜7kg,20%),シビ(キハダ1〜10kg,10%)を0.5〜2.0トン/日・隻。