(第1943報)
   平成13年度 第44報
(平成14年2月7日〜2月13日)【旧暦:12月26日〜1月2日/月齢:24.6〜0.8/潮汐:若潮〜大潮】
今週のトピック  西薩南部海域の定置網で1日のみサワラがまとまって入網。
 
※ 海 況
定期客船観測(2/12〜2/13)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
谷山沖 16.52  −0.28  +0.14 平年並み
竹島沖 18.11  −0.88  −1.14 やや低め
屋久島 18.26  −0.36    −  
黒 潮 22.17  +0.34  +0.46 やや高め
与路島 20.82  +0.01  −0.01 平年並み
甑海峡 16.30  −0.90  +0.33 平年並み
     (甑航路は2/11現在)
黒潮北縁域の変動
 2月7日に屋久島の南9マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後の変動は小さく,12日現在,屋久島の南8マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,谷山沖では前週より降温し,平年値との比較では,“平年並み”,竹島沖では,前週より0.9℃降温し,“やや低め”,黒潮は,前週より昇温し,“やや高め”,与路島は,前週と変わらず“平年並み”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,2月11日現在,前週より0.9℃降温し,平年値との比較では,“平年並み”となっている。なお,同フェリーは,2月12日から22日までドック期間。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
 時化の日が多く全般に低調な漁模様。
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船延べ3統が,野間池沖等でアオアジ中・ウルメイワシ主体に平均38.7トン/統,中型船延べ5統が串木野沖,長島沖,甑周辺でアオアジ中主体に平均20.7トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,大型船延べ3統が宇治,野間池沖でアオアジ主体に平均34.8トン/統,中型船延べ13統が内之浦沖,種子島周辺等でムロアジ小・中主体に平均39.6トン/統の漁。
 山川港入港船は,中型船1統がムロアジ中主体に8.5トンの漁。
 内之浦港入港船は,中型船1統がマアジ中主体に0.6トンの漁。
定置網
 甑島では,1日のみカンパチ(1.2kg)が40尾/統,メジナ(600g)が50尾/統の入網。
 西薩南部では,1日のみサワラ(700g主体)が1トン/統,サワラ(2.5〜3.5kg)が200kg/統の入網。
 鹿児島湾口部,薩摩半島側では,連日マアジ(100g)が800kg/統の入網。大隅半島側では,連日マアジ(100g)が20kg/統,ヒラソウダが60kg/統,カマスが50kg/統の入網。
 志布志湾南部では,大型1統の週計でカタクチが5.9トン,ヒラソウダが380kg,ブリが50kgの入網。
 大隅半島東岸では,週計延べ26統でカタクチ,マアジ主体に27.8トンの入網。
その他の漁業
・棒受網
 北薩海域で,ウルメイワシ主体に1.4トン/隻の漁。
・刺網
 キビナゴは,甑島海域で,2〜10箱/隻の漁。
 ヒラメは,西薩海域では,1kg前後サイズ主体に多い船は30kgの漁。南薩海域では,1kg前後サイズ主体に多い船で5尾と低調。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,大トビを300尾/統と低調な漁。
・一本釣り他
 甑島海域では,釣りでブリ(6〜10kg)を2〜3尾/隻の漁。
 西薩海域では,マダイ延縄で1〜2kgサイズを30
kg/隻の漁。釣りで,マダイ(1kg主体)を10尾/隻。イトヨリ釣りは多い船で10kgの漁。イカかごでコウイカ(300g前後)を10kg/隻の漁。
 熊毛海域では,釣りでサバフグ(700g主体)を多い船で900kgの漁。アカバラ(カンパチ3kg主体)を4〜5尾/隻。タルメ(メダイ5kg前後)を20尾/隻の漁。
 屋久島のゴマサバ釣りは,1日のみ800〜900gサイズを20尾/隻の漁。
 奄美南部海域では,旗流し釣りで,ソデイカ
(10kg前後)を5日操業で60尾/隻の漁。