(第1942報)
   平成13年度 第43報
(平成14年1月31日〜2月6日)【旧暦:12月19日〜12月25日/月齢:17.6〜23.6/潮汐:中〜長潮】
 
今週のトピック  熊毛海域のまき網でオアカムロ・ムロアジが好漁
 
※ 海 況
定期客船観測(2/6〜2/7)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
谷山沖 16.80  +0.35  +0.30 やや高め
竹島沖 18.99  −0.49  −0.52 やや低め
屋久島 18.62  −1.87    −  
黒 潮 21.83  −0.18  +0.02 平年並み
与路島 20.81  +0.03  −0.21 平年並み
甑海峡 17.20  +0.50  +1.39 やや高め
     (甑航路は2/7現在)
黒潮北縁域の変動
 1月30日に中之島の南14マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後,北上し,2月7日現在,屋久島の南9マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,谷山沖では前週より昇温し,平年値との比較では,“やや高め”,竹島沖では,前週より降温し、平年値との比較では,“やや低め”,黒潮,与路島は,“平年並み”。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,2月7日現在,前週より0.5℃昇温し,平年値との比較では,“やや高め”となっている。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船延べ5統が,甑東,野間池沖でマアジ豆・アオアジ豆主体に19.6トン/統,中型船延べ10統が串木野沖,川内沖,甑周辺でマアジ豆・アオアジ豆主体に4.7トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,大型船延べ2統が野間池沖でマルソウダ(メチカ)主体に44.2トン/統,中型船延べ7統が種子島周辺等でオアカムロ,ムロアジ小主体に
40.6トン/統の漁。
 山川港入港船は,中型船延べ3統がオアカムロ主体に18.3トン/統の漁。
 内之浦港入港船は,中型船延べ4統がウルメ・マアジ主体に2.7トン/統の漁。
定置網
 甑島では,多い日でブリ(5〜13kg)が30尾/統,メジナが10kg/統の入網。
 西薩南部では,1統当たり多い日でアオアジ
(250g主体)が300kg,マルソウダが200kgと低調。1日のみボラ(1kg)が400kgの入網。
 鹿児島湾口部,薩摩半島側では,1統の多い日でマアジ(100g)が800kgの入網。大隅半島側では,多い日でマアジ(100g)が40kg/統,ヒラソウダが60kg/統,カマスが20kg/統の入網。
 志布志湾南部では,大型1統の週計でカタクチが42トン,タチウオが6トン,ブリが2.1トン,マアジが2.0トン,サワラが1.6トンの入網。
 大隅半島東岸では,週計延べ34統でカタクチ,マアジ主体に10.0トンと低調。
その他の漁業
・刺網
 キビナゴは,甑島海域では,多い船で10箱の漁。
西薩南部海域では,1〜10箱/隻の漁。
 サワラは,西薩海域で,1日のみ2.5〜3.5kgサイズを全体で400尾,多い船で100尾/隻の漁。
 ヒラメは,西薩海域で,1〜2kgサイズを多い船で20kg/隻の漁。南薩海域では,1〜2kgサイズを3〜4尾/隻と低調。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,大トビを300尾/統と低調な漁。
・一本釣り他
 甑島海域では,メジナ(500〜700g)が多い船で60尾の漁。
 西薩海域では,マダイ延縄で1.5〜2kgサイズを
30kg/隻の漁。イサキ釣りで300〜400gサイズを15
kg/隻の漁。イカかごでコウイカ(300g前後)を10
kg/隻の漁。
 鹿児島湾口部,大隅半島側のマダイ延縄で2〜5kgサイズを40尾/隻の漁。
 熊毛海域でサバフグ(300g主体)を多い船で300kgの漁。アカバラ(カンパチ3〜10kg)を5〜6尾/隻。
 屋久島のゴマサバ釣りは,1日のみ800〜900gサイズを40kg/隻の漁。
 奄美南部海域では,旗流し釣りで,ソデイカ
(10kg前後)を5日操業で100尾/隻の漁。