(第1940報)
  平成13年度 第41報
(平成14年1月17日〜1月23日)【旧暦:12/5〜12/11,月齢:3.6〜9.6,潮汐:中潮〜若潮】
  今週のトピック  時化続きで全般に低調な漁模様。
 
※ 海 況
 定期客船観測(1/23〜24)による表面水温    
  実測値 前週比較 平年比較  評 価
谷山沖 17.15  -1.67  +0.31 やや高め
竹島沖 20.16  -1.23  +0.30 平年並み
屋久島 19.79  -2.34     
黒 潮 22.28  +0.01  +0.12 平年並み
与路島 21.51  -0.57  +0.12 平年並み
甑海峡 18.17  -1.33  +1.75 かなり高め
      (甑航路は1/24現在)
黒潮北縁域の変動
 1月15日に屋久島の北7.7マイル付近にあった黒潮北縁域はその後南下し,1月23日現在,
屋久島の南21.8マイルの平瀬付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
1月23日現在,黒潮流域以外で前週より降温した。平年との比較では,谷山沖で“やや高め”,
その他の海域では全般に“平年並み”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,1月24日現在,前週より降温し,
“かなり高め”となっている。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
 時化により,全般に低調な漁模様。
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船延べ5統が甑北・東・串木野沖でマルアジ豆・ウルメイワシ・マアジ豆他を,
平均で8.4トン/統の漁。中型船延べ10統が串木野沖・阿久根沖・長島沖・野間池沖・甑東で
マルアジ豆・中・マアジ豆・仔主体に,平均で3.2トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,中型船延べ8統が内之浦沖・佐多沖・開聞沖でマアジ豆主体に,平均で
15.5トン/統の漁。
 山川港入港船は,中型船延べ2統がムロアジ中・マルアジ主体に平均で9.1トン/統の漁。
 内之浦港入港船は,中型船延べ3統がウルメイワシ・マルアジ・ソウダガツオ他を,平均で3.6トン/統の漁。
 
〇定置網
 鹿児島湾口部の大隅半島側では,ヒラソウダ(0.8〜1.0kg)が15〜20kg/統,マアジ(100〜200g)が50〜60kg/統,
ヤマトカマス(100〜200g)が20〜25kg/統・日と平年並み。ウスバハギは獲れなくなった。
 志布志湾南部では,1統の週計でカタクチイワシ・タチウオ・ブリ・サワラ主体に9.6トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ35統でスルメイカ・カマス・カタクチイワシ・マアジ中他が,週計で7.9トンの入網。
 
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
 北薩海域では,週計延べ81隻で7.2トンの漁。
・ヒラメ刺網
 西薩海域では,1kg前後のサイズを10kg/隻・日と低調。
・サワラ流し刺
 西薩海域で先週まで好調だったが,急に獲れなくなった。
・ブリ飼付け
 南薩海域では,5〜11kgサイズを5〜6尾/統・日と平年並みからやや少なめ。鹿児島湾口部の薩摩半島側では,
5kg前後のサイズを30尾/統・日と例年より漁期が長く続いている。大隅半島南部では,4〜5kgサイズを20尾/統と平年並み。
・一本釣他
 西薩南部海域では,一本釣りでマダイ(1〜2kg)を7〜8尾/隻・日と低調。
 熊毛海域では,ロープ曳きで1日のみ大トビウオを多い船で300尾と低調。
 奄美海域では,旗流し船が1隻1日のみキハダ(5〜15kg)を400kg,ソデイカ旗流し漁では1隻1日のみ15kg前後の
サイズを30尾と低調。