(第1939報)
  平成13年度 第40報
(平成14年1月10日〜1月16日)【旧暦:11/27〜12/4,月齢:26.3〜2.6,潮汐:中潮〜中潮】
今週のトピック 西〜北薩海域のマルアジ,西薩海域のサワラ,熊毛海域のメダイが好漁。
 
※ 海 況
 定期客船観測(1/15〜16)による表面水温     
  実測値 前週比較 平年比較  評 価
谷山沖 18.82  +2.33  +1.40 著しく高め
竹島沖 21.39  +0.67  +1.48 かなり高め
屋久島 22.13  +1.28     
黒 潮 22.27  +0.38  -0.20 平年並み
与路島 22.08  -0.06  +0.35 やや高め
甑海峡 19.50  +2.70  +2.59 著しく高め
      (甑航路は1/17現在)
黒潮北縁域の変動
 1月9日に屋久島の南6.7マイル付近にあった黒潮北縁域はその後さらに北上し,1月15日現在,屋久島の北7.7マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
1月15日現在,奄美海域で前週よりやや降温,その他の海域で昇温した。平年との比較では,黒潮流域では“平年並み”,その他の海域では全般に高め傾向となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,1月17日現在,前週より昇温し,
“著しく高め”となっている。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船延べ7統が野間池沖・牛深沖でマルアジ中・豆他を,平均で
26.6トン/統の漁。中型船延べ16統が串木野沖・阿久根沖・長島沖・甑東でマルアジ中・サバ中他を,平均で10.7トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,中型船延べ18統が内之浦沖・開聞沖・種子島東でマアジ豆・ムロアジ中・小・オアカムロ他を,平均で24.5トン/統の漁。
 山川港入港船は,中型船1統がオアカムロ・ムロアジ中を10.5トンの漁。
 内之浦港入港船は,中型船延べ6統がソウダガツオ・マルアジ・マアジ小他を,平均で5.3トン/統の漁。
 
〇定置網
 西薩南部海域では,多い日でウスバハギ(1〜2kg)が10kg/統,サワラ(1〜3kg)が25kg/統と低調。
 鹿児島湾口部の薩摩半島側では,多い日でメアジ(130g前後)が1.2トン/統,スルメイカ(350〜400g)が50〜60kg/統の入網。大隅半島側では,ウスバハギ(1〜2kg)が30〜35kg/統,マアジ(100〜200g)が25kg/統,カンパチ(2.0〜3.5kg)が20kg/統・日の入網。
 志布志湾南部では,1統の週計でタチウオ・マアジ主体に6.5トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ38統でウスバハギ・スルメイカ・マアジ他が,週計で11.7トンの入網。
 
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
 北薩海域では,週計延べ81隻で7.2トンの漁。
 熊毛海域では,多い船で5箱/日と低調。
・ヒラメ刺網
 西薩海域では,1kg前後のサイズを多い船で10kg/日と低調。
・サワラ流し網
 西薩海域では,サワラ(2〜3kg)を多い船で200kg/日と引き続き好調。
・ブリ飼付け
 南薩海域では,6〜7kgサイズを6〜7尾/統・日と低調。鹿児島湾口部の薩摩半島側では,4〜8kgサイズを多い日で50尾/統と低調。大隅半島南部では,4〜5kgサイズを多い日で50尾/統と低調。
・一本釣他
 熊毛海域では,一本釣りでメダイ(5kg前後)を200〜600kg/隻・日と好調。
 奄美海域では,旗流し船が1隻1日のみキハダ(5〜15kg)を400kg,ソデイカ旗流し漁では1隻1日のみ15kg前後のサイズを30尾と低調。