(第1937報)
平成13年度 第38報
(平成13年12月20日〜12月26日)【旧暦:11月6日〜11月12日/月齢:5.3〜11.3/潮汐:中〜中潮】
今週のトピック 江口沖のサゴシ漁が良好。脂ものってこれからが旬。 |
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※ 海 況
定期客船観測(12/26〜12/27)による表面水温
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実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
谷山沖 |
17.97 |
−0.61 |
−0.34 |
平年並み |
竹島沖 |
20.93 |
−0.03 |
−0.23 |
平年並み |
屋久島 |
21.90 |
+0.95 |
− |
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黒 潮 |
22.80 |
−0.85 |
−0.32 |
平年並み |
与路島 |
22.75 |
−0.77 |
+0.21 |
平年並み |
甑海峡 |
18.94 |
+1.09 |
+0.80 |
平年並み |
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(甑航路は12/27現在)
12月19日に屋久島の南11マイル付近にあった黒潮北縁域は,22日には屋久島の北17マイル付近まで北上した後南下し,26日現在,屋久島の南18マイル付近にある。
沖縄航路の定期客船観測によると,一時黒潮の影響下にあった屋久島海域の表面水温は前週より昇温したが,その他の海域では季節の推移とともに順調に低下し,各域とも“平年並み”となった。
また,甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,12月27日現在,前週より1℃以上上昇したが“平年並み”。
※ 漁 況
〇まき網
阿久根港入港船は,中小型船は延べ5統が串木野沖でマアジ(中・小・豆)とアオアジ(小・豆)を平均14.1トン/統,延べ4統が甑東でサバ類(中・小)とマアジ(小)ウルメイワシを平均13.3トン/統,1統が長島沖でマアジ(中・小・豆)を0.8トンの漁。
枕崎港入港船は,内之浦沖で大型船延べ5統がゴマサバ(大・中)を平均475.7トン/統,中小型船延べ7統がゴマサバ(大・中)を平均20.6トン/統,馬毛沖で大型船1統がゴマサバ(大・中)を19.9トン,中小型船延べ3統がムロアジ(中・小)を平均21.2トン/統,枕崎沖で中小型船延べ2統がマアジ(豆)ウルメイワシ,アカアジを平均11.4トン/統,佐多沖で中小型船1統がメチカを12.6トンの漁。
内之浦港入港船は,中小型船延べ4統がアオアジ,アカムロ,サバフグ等を平均5.4トン/統の漁。
山川港入港船は,中小型船延べ4統がムロアジ(大)サバ類(大)アカムロ等を平均3.3トン/統の漁。
〇定置網
甑島西岸では連日メチカが1.5トン、東岸でマアジ(300g)が150kg,ゴマサバ(500g)が200kg入網した漁場があった。
西薩南部では各漁場でメチカ(500g)が1.5〜10トン入網した。また,シイラ(800g)が700kg入網した漁場やマアジ(150g〜200g)が200〜1000kg入網した漁場があった。
鹿児島湾口部の薩摩半島側では連日ウルメイワシが100kgにマアジ(豆)300kgやサバ,ハガツオ等が混じる漁場があった。
鹿児島湾口部の大隅半島側では2統でカマス,カンパチ,ヒラソウダをいずれも40〜70kgの漁。
志布志湾南部では,1統の週計でマアジ,カマス,マルアジ,ヒラソウダ等が4.0トンの入網。
大隅半島東岸では,延べ50統でタチウオ主体にカタクチ,マアジ混じりで週計13.7トンの入網。
〇その他の漁業
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では屋久島方面では4〜5統の合計で大トビ200箱・中トビ30箱を漁獲。
・刺網
キビナゴ刺網は甑島海域で7〜8箱/隻の漁。
吹上沖では流し網でサゴシ(2kg)を,多い日には平均150kg/隻の漁。
・一本釣り他
ブリ飼付け漁では,甑島で6kgサイズ主体に連日40〜50本の漁で安定している。鹿児島湾口の漁場では場所によって差が大きいが、4kgサイズ主体の漁場では連日50〜60本、7〜10kgサイズ主体の漁場では2〜3本の漁。大隅半島では4〜10kgサイズを10本の漁。
西薩沿岸では延縄漁船7〜8隻により,連日イトヨリ(300g)を20kg,アマダイ(200〜600g)を30kg,レンコ(100〜400g)を50kgの漁。
甑島周辺では曳き縄によりヨコワ(3kg)を平均150kg/隻の漁。
熊毛海域では一本釣り漁船23隻により,サバフグ(400g)を多い日には合計2トンの漁。
奄美海域では,カツオ竿釣り漁船延べ3隻が出漁しカツオ,キハダ,シイラを合計1.2トンの漁。マグロ旗流し漁船延べ6隻が4日操業でキハダ(40s)メバチ(30kg)等を合計2トンの漁。