(第1935報)
   平成13年度 第36報
  (平成13年12月6日〜12月12日)【旧暦:10/22〜10/28,月齢:20.8〜26.8,潮汐:小〜中潮】
今週のトピック 先週に引き続き志布志湾のバッチ網が,2トン/統・日の好漁。
 
※ 海 況
 定期客船観測(12/12〜12/13)による表面水温     
  実測値 前週比較 平年比較  評 価
谷山沖 19.31 -0.82 +0.36 やや高め
竹島沖 22.53 -0.92 +0.95  やや高め
屋久島 21.95 -2.98     
黒 潮 24.50 -0.60 +0.90 かなり高め
与路島 24.18 +0.51 +1.10 著しく高め
甑海峡 19.79 -0.13 +1.02  やや高め
      (甑航路は12/13現在)                      
黒潮北縁域の変動
 
 12月5日に屋久島の北12.9マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後南下し,12月12日現在,中之島付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
12月12日現在,前週より奄美海域を除き各海域で降温した。平年との比較では,鹿児島湾内・竹島周辺海域で“やや高め”,黒潮流域で“かなり高め”,奄美海域で“著しく高め”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,13日現在,前週より降温し,平年との比較では“やや高め”となっている。
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船延べ1統が甑東沖でマルアジ(豆)を15.6トン,中型船延べ16統が甑東・串木野沖でサバ(中)・マルアジ(豆)・マアジ(豆)他を平均で7.9トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,大型船3統が宇治沖でムロアジ(小)・マアジ(大)他を平均で5.2トン/統,中型船延べ13統が馬毛・内之浦沖でムロアジ(小)他を平均で14.5トン/統の漁。
 内之浦港入港船は,中型船延べ10統がサバ(中)・マアジ(中)・マルアジ主体に平均で1.9トン/統の漁。
 山川港入港船は,中型船延べ1統がサバ(中)主体に1.2トンの漁。
〇定置網
 西薩海域では,タチウオ(200〜300g)が80kg/統・日の漁。
 西薩海域南部では,ブリ(1kg)が1統のみ週計で1,000尾,イサキ(300〜400g)が50kg/統・日,マアジ(150〜200g)が30〜50kg/統・日,
アカカマス(100g)が20kg/統・日の漁。
 鹿児島湾口部の薩摩半島側では,ハガツオ(1.5kg)が600〜700尾/統・日の漁。
 鹿児島湾口部の大隅半島側では,カマス
(100〜200g)が25〜30kg/統・日の漁。
 大隅半島東部海域では,延べ54統がカマス・マアジ(中)他を平均で350kg/統の漁。
 志布志湾南部海域では,大型1統小型2統により週計でアカカマス,チダイ,マアジ主体に4.1トンの漁。
〇その他の漁業
・棒受網
 北薩海域では,週計で延べ32隻がキビナゴ主体に12.3トンの漁。
・バッチ網
 志布志湾では,チリメンを生で2トン/統・日の漁。
・吾智網
 西薩海域では,マダイ(1〜2kg)が20〜30kg/隻・日の漁。
・キビナゴ刺網
 甑島海域では,30〜50kg/隻・日の漁。
・ブリ飼付け
 甑島海域では,5〜6kgサイズを30〜40尾/統・日の漁。
 南薩海域では,5kgサイズを30〜40尾/統・日の漁。
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,4kgサイズを100尾/統・日の漁。
 鹿児島湾口部の大隅半島側では,3kgサイズを10尾/統・日の漁。
・一本釣,他
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,曳縄でハガツオ(1.5kg)を20〜30尾/隻・日の漁。
 奄美北部海域では,一本釣りにより週計で延べ3隻がキハダ(2〜5kg)を2トン,カツオ(1〜3kg)を500kg,曳縄により週計で延べ6隻がキハダ(30〜40kg)を2.5トンの漁。