(第1929報)
平成13年度 第30報
(平成13年10月25日〜31日)【旧暦:9月9〜15日/月齢:8.3〜14.3/潮汐:小潮〜大潮】
今週のトピック 鹿児島湾口部の定置網に1〜3sサイズのカンパチが連日入網。 |
※ 海 況
定期客船観測(10/31〜11/1日)による表面水温
|
実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
谷山沖 |
24.01 |
−0.91 |
+0.7 |
やや高め |
竹島沖 |
24.89 |
−0.5 |
−0.24 |
平年並み |
屋久島 |
24.70 |
−1.58 |
− |
|
黒 潮 |
25.79 |
−0.51 |
−0.49 |
やや低め |
与路島 |
25.39 |
−0.5 |
−0.59 |
やや低め |
甑海峡 |
23.42 |
−1.39 |
+1.08 |
やや高め |
|
(甑航路は11/1現在)
23日に屋久島御崎の北6マイル付近にあった黒潮北縁域は,29日には佐多岬の南13.5マイル付近まで北上したが,その後南下し,31日現在
平瀬付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,全海域で前週より0.5〜1.6℃降温し,平年値と比較すると“やや低め〜やや高め”の値となっている。
甑航路フェリ−観測による甑海峡中央部の表面水温は,11月1日現在,前週より1.4℃降温したが,平年値と比較すると“やや高め”の値となっている。
※ 漁 況
〇まき網
阿久根港入港船は,中型船週計延べ6統が野間池,長島でマアジ仔,サバ類小,アオアジ小主体に6トン/統の漁。内之浦入港船は,29日のみ2統でマアジ中,メアジ主体に5.9トンの漁。山川入港船は,中型船週計延べ3統が,ウルメ主体に2.1トン/統の漁。
〇定置網
西薩南部海域では,コノシロ(150g)が,29日に 1.5〜11トン/統,31日に1統のみ2トンの入網。30日に1統のみブリ(5〜8s)が50尾の入網。バショウカジキ(20s)が1〜3尾/統・日,サワラ(15〜16s)が2〜3尾/統・日,カマス類が30〜50s/統・日の入網。鹿児島湾口部薩摩半島側では,連日ハガツオ(1.5s)が250尾/統・日,カンパチ(3s)が50〜 200尾/統・日,カンパチ(1s)が30〜200尾/統・日,31日のみバショウカジキ(30〜40s)が2統で50尾の入網。大隅東部では,週計でメアジ,マアジ中主体に延べ42統で9.9トンの入網。志布志湾南部では,大型1統小型2統により週計でマルアジ,マアジ,タチウオ主体に11.1トンの入網。
〇その他の漁業
・棒受網
北薩海域では,週計延べ37隻がキビナゴ主体に11.2トンの漁。
・ごち網
西薩海域では,マダイ(1s主体)を多い人で10〜20s/隻・日,30日1隻のみヘダイを1トンの漁。
・フグ籠
西薩海域では,サバフグ(200〜300g)を50〜 100s/隻・日の漁。
・キビナゴ刺網
甑島海域では,5〜6箱/隻,熊毛海域では,2〜5箱/隻・日の漁。
・イセエビ網
西薩海域では,200g主体で5〜10s/隻・日,熊毛海域では,31日のみ400〜600gサイズを
0.5〜2s/隻と低調な漁模様。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,30日のみ中トビを1200〜1600尾/統の漁。
・ブリ飼付け
甑島海域では,1統で4sサイズを300尾/日,南薩海域では,1統で7sサイズを20尾/日,鹿児島湾口部薩摩半島側では,3〜5sサイズを50〜80尾/統・日の漁。
・一本釣
西薩海域では,カンパチ(0.5〜1s)を多い船で10〜20s/隻・日,西薩南部海域では,ブリ(5〜8s)を2〜3尾/隻・日,奄美海域では,旗流しでキハダ(15〜65s)を450〜600s/隻・日,一本釣でキハダ(1〜2s)主体に多い日で900s/隻・日の漁。