(第1923報)
   平成13年度 第24報
  (平成13年9月13日〜9月19日)【旧暦:7/26〜8/3,月齢:25.0〜1.7,潮汐:若潮〜中潮】
今週のトピック  野間岬沖でバショウカジキ流し網漁が本格化の兆し。
 
※ 海 況
 定期客船観測(9/19〜20)による表面水温     
  実測値 前週比較 平年比較  評 価
谷山沖 27.55  -0.37  +0.42 平年並み
竹島沖 27.83  -1.34  +0.32 平年並み
屋久島 28.02  -1.24     
黒 潮 28.88  -0.62  +0.35 平年並み
与路島 28.50  -0.21  +0.45 やや高め
甑海峡 27.62  -0.13  +0.99 やや高め
      (甑航路は9/20現在)
黒潮北縁域の変動
 9月11日に屋久島御崎の南14.9マイル付近にあった黒潮北縁域はその後南上し,9月19日現在,屋久島御崎の南11.5マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
9月19日現在,全般に前週より降温した。平年との比較では奄美海域では“やや高め”,その他の海域では“平年並み”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,9月20日現在,前週より降温し,平年との比較では“やや高め”となっている。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船延べ8統が甑北・東・野間池沖でサバ小・マアジ仔・ウルメイワシ他を,平均で13.0トン/統の漁。中型船延べ24統が甑東・長島〜串木野沖でウルメイワシ・マルアジ小・豆他を,平均で9.1トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,大型船延べ9統が宇治群島周辺でムロアジ小主体,馬毛島周辺でオアカムロ主体に,平均で22.7トン/統の漁。中型船延べ25統が開聞沖でウルメイワシ主体にマアジ豆・マルソウダ混じりを,平均で15.9トン/統の漁。
 山川港入港船は,中型船延べ3統がウルメイワシ主体にサバ豆・マアジ豆混じりを,平均で3.1トン/統の漁。
 内之浦港は入港なし。
 
〇定置網
 西薩南部海域では,多い日でウルメイワシが60箱/統,カタクチイワシが300箱/統,マルアジが150kg/統の入網。
 鹿児島湾口部の薩摩半島側では,多い日でカンパチ(3kg前後)が50尾/統と低調。大隅半島側では,ヒラソウダ(1kg前後)が25kg/統,ヤマトカマス(100g以下)が15kg/統,カマスサワラ(10〜15kg)が2〜3尾/統と平年並み。
 志布志湾南部では,1統の週計でタチウオ,メアジ他が2.4トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ35統でマルソウダ・タチウオ・カマス他が,週計で10.9トンの入網。
 
〇その他の漁業
・棒受網
 北薩海域では,週計延べ62隻がキビナゴ・ウルメイワシ主体に70.2トンの漁。
 大隅海域では,週計延べ7隻がマルソウダ・ウルメイワシ主体に15.0トンの漁。
・キビナゴ刺網
 北薩海域では,週計延べ84隻で6.8トンの漁。
 熊毛海域では,15箱/隻・日の漁。
・イセエビ刺網
 西薩海域では,150〜200gサイズを多い船で20〜30kg/日と平年よりやや多い。
 熊毛海域では,300〜500gサイズを5〜6kg/隻・日と前週より減った。
・一本釣他
 佐多岬周辺では,トビウオたもすくい漁で,多い船で300〜400尾と平年並みの漁。
 熊毛海域では,ロープ曳きで中トビウオを多い日で100箱/隻と低調。
 奄美海域では,一本釣りで延べ11隻がメバチ(3〜6kg)・カツオ(1〜6kg)を13.8トンと平年並み。旗流しで1隻がキハダ(15〜30kg)を0.4トンの漁。
 
〇バショウカジキ情報
 野間岬沖では,流し刺網で,多い船で25kgサイズを20尾/日,定置網でも多い日で3統で同サイズを25尾前後と,ようやく本格化してきた。
 鹿児島湾口部では,流し刺網で,20〜30kgを2〜3尾/隻・日,定置網で1〜2尾/統・日と低調。