(第1921報)
   平成13年度 第22報
  (平成13年8月30日〜9月5日)【旧暦:7/12〜7/18,月齢:11.0〜17.0,潮汐:中潮〜中潮】
今週のトピック 野間岬周辺で流し刺網によりバショウカジキが獲れ始めた。
 
※ 海 況
 定期客船観測(9/4〜5)による表面水温     
  実測値 前週比較 平年比較  評 価
谷山沖 27.46  -0.64  +0.02 平年並み
竹島沖 28.57  -0.05  +0.60 やや高め
屋久島 28.90  -0.22     
黒 潮 29.52  +0.21  +0.57 やや高め
与路島 29.03  -0.19  +0.80 やや高め
甑海峡 27.25  -0.79  -0.22 平年並み
      (甑航路は9/6現在)
黒潮北縁域の変動
 8月30日に屋久島付近にあった黒潮北縁域は,一時南下した後再び北上し,9月5日現在,屋久島御崎の南5.5マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
9月5日現在,黒潮流域を除いて前週より降温した。平年との比較では,全般に“平年並み”〜“やや高め”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,9月6日現在,前週より降温し,平年との比較では“平年並み”となっている。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 月夜のため全般に低調であった。
 阿久根港入港船は,中型船延べ3統が長島沖・甑東でウルメイワシ・マアジ仔・サバ小他を,平均で3.2トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,中型船延べ2統がウルメイワシ・マアジ小主体に,平均で7.1トン/統の漁。
 山川港は入港なし。
 内之浦港入港船は,中型船1統がウルメイワシ・ソウダガツオ主体に9.2トンの漁。
 
〇定置網
 西薩南部海域では,日によってヒラソウダ(700〜800g)が400kg,シイラ(1kg主体)が2トン/統と低調。
 鹿児島湾口部の薩摩半島側では,多い日でカンパチ(2.5〜3.0kg)が22尾/統,カマスサワラ(10kg前後)が11尾と低調。
 志布志湾南部では,1統の週計でマルソウダ2.6トン,マルアジ2.1トン,タチウオ1.4トン,その他0.7トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ39統でソウダガツオ・マルアジ・マアジ小他が,週計で51.6トンの入網。
 
〇その他の漁業
・棒受網
 北薩海域では,週計延べ13隻がキビナゴ・ウルメイワシ他を9.9トンの漁。
 大隅海域では,週計延べ4隻がウルメイワシ・ソウダガツオ主体に3.3トンの漁。
・イセエビ刺網
 西薩海域では5〜20kg/隻・日と低調。
 9月3日に解禁した熊毛海域では,多い船で14〜15kg/日とまずまずだったが,日に日に減っており,型も200g前後と小さい。
・フグ籠
 西薩海域では,サバフグ(150〜200g)を70〜100kg/隻・日と低調。
・一本釣他
 熊毛海域では,ロープ曳きで中トビウオを多い船で50箱/日と低調。
 奄美海域は旧盆で出漁船少なく,一本釣りで延べ4隻がキハダ(1〜3kg)・カツオ(1〜6kg)を3.9トン,シイラ(4kg前後)を0.3トンの漁。旗流しで1隻がキハダ(15〜30kg)を0.5トンの漁。
 
〇バショウカジキ情報
 定置網では西薩南部・鹿児島湾口部・大隅東部で15〜30kgが1〜2尾/統・日と低調。
 流し刺網では野間岬周辺・鹿児島湾口部で,多い船で同サイズを8〜9尾/日とまずまず。 西薩〜甑海域では魚群が見当たらない。