(第1920報)
   平成13年度 第21報
(平成13年8月23〜29日)【旧暦:7月5〜11日/月齢:4.0〜10.0/潮汐:中潮〜若潮】
今週のトピック 定置網や一本釣でカンパチ(250〜800g,2〜4sサイズ)が好調。
 
※海   況
  定期客船観測(8/29〜30)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
谷山沖 28.10 +1.64 +0.17 平年並み
竹島沖 28.62 +0.43 +0.35 平年並み
屋久島 29.12 +0.93    −     −
黒 潮 29.31 +0.12 +0.16 平年並み
与路島 29.22 +0.69 +1.05 やや高め
甑海峡 28.04 −0.35 +0.14 平年並み
  





 
       (甑航路は8/30現在)
黒潮北縁域の変動
 21日に中之島の北7.2マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後,徐々に北上し,30日現在,屋久島付近(佐多岬の南40.9マイル)にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
29〜30日現在,全ての海域で前週より0.1〜
1.6℃昇温したものの,平年比較では“平年並み”〜“やや高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,30日現在,前週より0.4℃降温したため,平年比較では,“平年並み”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
 
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船4統が天草,甑東近海でマアジ小・中・大主体に7.9トン/統・日,中小型船35統が甑東,長島,串木野近海でマアジ仔,ウルメイワシ,マアジ小主体に6.0トン/統・日と平年並。
 枕崎港入港船は,大型船3統が内之浦,宇治,開聞近海でマアジ豆,ムロアジ小,ゴマサバ豆主体に
12.1トン/統・日,中型船15統が佐多,開聞,内之浦沖でマアジ豆,ウルメイワシ,ゴマサバ豆主体に14.6トン/統・日とやや低調な漁模様。
 山川港入港船は,中型船1統がウルメイワシ,サバ豆,ソウダガツオ主体に5.1トン/日と低調な漁模様。
 内之浦港入港船は,中型船6統がウルメイワシ,ソウダガツオ,マアジ小主体に3.1トン/統・日と低調な漁模様。
〇定 置 網
 西薩南部では,連日,カンパチ(250〜800g)が30〜200s/統,カマスサワラ(7〜10s)が2〜3尾/統,また,1日のみキハダ(7s)が40尾/統の入網と透明度の変化により漁模様が急激に低調となった。
 鹿児島湾口部の薩摩半島側では,連日,ギンガメアジ(400g主体)が0.2トン/統,カンパチ(250〜800gに4〜5s混じり)が50s/統と平年並。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ104隻がウルメイワシ,キビナゴ主体に132.7トン,大隅海域では,週計で延べ22隻がウルメイワシ,ソウダガツオ等を26.2トンの漁。
・フ グ 篭
 西薩海域では,サバフグ(200g前後)を150s/隻・日と魚体も小型化し,やや低調な漁模様。
・底 曳 網
 志布志湾海域では,連日,イボダイ(150〜250g主体)を30〜40s/統,ハモ(1〜2s主体)を30〜40s/統と平年並の漁模様。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,連日,中トビ(トビウオ/300g)を2,000尾/統,小トビ(アヤトビウオ/200g)を
3,000〜7,000尾/統とやや低調な漁模様。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船6隻がカツオ(1〜6s)70%,キハダ(1〜3s)15%,メバチ(3s主体)15%の割合で27.3トンと好調な漁模様。
・マグロ旗流釣
 奄美北部海域では,旗流釣の3〜4日操業でキハダ(15〜40s)を0.8トン/隻と平年並の漁。
・バショウカジキ情報
 定置網は,西薩南部と鹿児島湾口部で10〜
35sサイズが1〜2尾/統・日と低調な漁模様。
 流刺網は,西・南薩海域では魚群が見当たらないため出漁船が少ないが,鹿児島湾口部では数隻が出漁し,17〜35sサイズを5〜7尾/隻・日と平年並の漁。