(第1918報)
   平成13年度 第19報
(平成13年8月2〜8日)【旧暦:6月13〜19日/月齢:12.3〜18.3/潮汐:中潮〜中潮】
今週のトピック 甑海域を除いて,県内の全海域で30℃以上の高温状態が継続中。
 
※ 海 況
  定期客船観測(8/7〜8)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
谷山沖 30.31 −0.08 +2.53 著しく高め
竹島沖 29.51 −0.74 +1.37 かなり高め
屋久島 30.74 +0.63    −     −
黒 潮 31.04 +0.29 +1.71 著しく高め
与路島 30.08 −0.23 +1.85 著しく高め
甑海峡 29.15 −0.27 +1.40 かなり高め
   





 
       (甑航路は8/9現在)
黒潮北縁域の変動
 1日に中之島の南16.4マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後,北上し,8日現在,屋久島の北0.3マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,7〜8日現在,屋久島と黒潮以外の海域で前週より若干降温したものの,平年比較では“かなり高め”〜“著しく高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,9日現在,前週より0.3℃降温したものの平年比較では,“かなり高め”となっている。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 今週は,月夜のため,まき網船の出漁はほとんどなく,枕崎港及び山川港並びに内之浦港の入港船はなかった。
 阿久根港入港船は,大型船1統が串木野近海でマルアジ小,サバ類小を15.9トン/日,中小型船4統が串木野・長島近海でカタクチイワシ,マアジ小・仔主体に3.4トン/統・日の漁。
〇定 置 網
 西薩南部では,連日,マルソウダ(300〜500g)が3.0トン/統,シイラ(2s主体)が0.5トン/統,また,1日のみギンガメアジ(2s)が0.3トン/統の入網と低調。
 鹿児島湾口部の薩摩半島側では,連日,ハガツオ(1.5s主体)が0.9トン/統の入網と好調。
 志布志湾南部では,週計でマアジ(10p前後)が21.6トンの入網と好調。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計でのべ18隻がウルメイワシ,カタクチイワシ主体に8.1トン,大隅海域では,週計でのべ8隻がウルメイワシ,サバ類小主体に21.4トンの漁。
・キビナゴ流刺網
 甑海域及び鹿児島湾海域では,30〜50s/隻・日と低調な漁模様。
・フ グ 篭
 西薩海域では,サバフグ(200g前後)を140〜
250s/隻・日と低調な漁模様。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,多い日で中トビ(オオメナツトビ/
300〜400g)を120〜160尾/統,小トビ(アヤトビウオ/100g)を800〜2,600尾/統と低調な漁模様。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船6隻がカツオ(4.0s主体)を9.0トンと低調な漁模様。
・マグロ旗流釣
 奄美北部海域では,旗流釣の2〜3日操業でキハダ(15〜40s)を200〜600s/隻と平年並の漁。
・タチウオ一本釣
 奄美南部海域では,タチウオ(1.5s)を2〜3日操業で20〜60s/隻,1週間操業で120〜140s/隻と平年並の漁。
・ヨコワ情報(曳 縄)
 西薩南部海域では,カツオ(200〜300g)混じりで水族館用種苗のヨコワ(200〜250g)を5〜20尾/隻・日と平年並の漁。
・バショウカジキ情報
 定置網は,西薩南部で20〜25sサイズが3〜4尾/統・日,鹿児島湾口部の大隅半島側で20〜35sサイズが1〜2尾/統・日と平年より早い漁。
 流刺網は,数隻の出漁で20〜25sサイズを1〜2尾/隻・日と本格的な漁にはまだ至っていない。