(第1914報)
平成13年度 第15報
(平成13年7月5日〜7月11日)【旧暦:5月15日〜5月21日/月齢:13.6〜19.6/潮汐:大潮〜中潮】
|
今週のトピック 西薩南部海域の定置網にマルソウダがまとまって入網。 |
|
※ 海 況
定期客船観測(7/10〜7/11)による表面水温
|
実測値 |
前週比較 |
平年比較 |
評 価 |
谷山沖 |
28.47 |
+2.00 |
+3.22 |
著しく高め |
竹島沖 |
27.05 |
+0.02 |
+0.95 |
やや高め |
屋久島 |
28.77 |
+2.33 |
− |
|
黒 潮 |
29.73 |
−0.23 |
+1.14 |
かなり高め |
与路島 |
28.39 |
+0.15 |
+1.54 |
かなり高め |
甑海峡 |
25.73 |
−0.33 |
−0.43 |
平年並み |
|
|
(甑航路は7/11現在)
7月3日に中之島の南18マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後,北上し,11日現在,屋久島の南6マイル付近にある。
定期客船観測による各海域の表面水温は,黒潮を除く全域で前週より昇温した。特に谷山沖と屋久島では2℃以上の昇温が見られた。平年値との比較では,全般に高く“やや高め”から“著しく高め”となっている。
甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,7月11日現在,前週より0.3℃降温し,平年値との比較では,“平年並み”となっている。
※ 漁 況
〇まき網
阿久根港入港船は,大型船2統が野間池沖でマアジ仔主体に1.9トン/統,中小型船9統が串木野,甑西等で小マアジ・豆アオアジ主体に8.2トン/統,八代海内海で操業する中小型船9統がウルメ・カタクチ主体に2.5トン/統の漁。
枕崎港入港船は,中型船2統が種子島東等でオアカムロ,カツオ主体に5.9トン/統の漁。
山川港,内之浦港は,入港船なし。
〇定置網
西薩南部では,1統当たり多い日でマルソウダ(400〜500g)が16トン,ハガツオ(1.5kg)が1トン,サゴシ(サワラ幼魚1.2kg主体)が150kg,イサキ(300〜400g)が100kg,トビウオが100kgの入網。
鹿児島湾口部,薩摩半島側では,1統でマアジ仔(10〜12cm)が400kg,ウルメが270kgの入網。大隅半島側では,ヒラソウダが30kg/統,ハガツオ(1.2〜2.0kg)が30kg/統の入網。
志布志湾南部では,1統の週計でマアジが18トン,ウルメが4.3トン,カマスが4.1トンの入網。
大隅半島東岸では,延べ68統でマアジ,ウルメ主体に週計で162.6トンの入網。
〇その他の漁業
・棒受網
北薩海域では,週計で46隻がウルメ,カタクチを主体に31.7トンの漁。大隅海域は,週計で14隻がウルメイワシ,サバ主体に23.6トンの漁。
・吾智網
西薩海域では,マダイ(1kg以下主体)を多い船で30s/隻の漁。
・バッチ網
西薩海域では漁がまとまらず休漁中。志布志湾も低調。
・トビウオロ-プ曳
熊毛海域では,小トビ(80尾/箱)主体に100〜180箱/統の漁。
・刺網
甑島海域では,キビナゴを多い船で20箱/隻,鹿児島湾口部ではキビナゴを3箱/隻の漁。
西薩海域では,多い船でチダイ(300〜500g)を60kg/隻の漁。
・一本釣り他
西薩海域のフグかごで,サバフグ(200g前後)を300kg/隻,一本釣りでイサキ(400g)を多い船で30kg/隻,カンパチ幼魚(養殖種苗)釣りで多い船で100尾/隻の漁。
大隅半島南部ではゴマサバ(1kg)を20kg/隻,イサキ(600〜700g)を10kg/隻の漁。
熊毛海域の曳縄でハガツオ(2kg)主体に30kg/隻,一本釣りでゴマサバ(600〜700g)を30kg/隻,アオリイカ(1〜2kg)を10kg/隻の漁。
奄美南部海域では,カツオ船5隻の週計でカツオ(1s,3〜5kg)を主体に3.0トンの漁。旗流し釣りでは,4隻の週計で大シビ(20kg前後)主体に2.2トンの漁。