令和7年7月17日発行(7月10日〜7月16日)
第3112報【旧暦:6月16日〜6月22日/月齢:14.7〜20.7/潮汐:大潮〜小潮】

※海 況
○黒潮北縁域(薩南〜トカラ群島海域)
 黒潮北縁域は,7月15日現在,屋久島御崎の北5.9マイル付近にあり,接岸している。

○黒潮流軸(種子島東)
 種子島東の黒潮流軸は,7月15日現在,225マイル付近にある。

○定期船等による表面水温
 各海域の表面水温は,先週と比較して,竹島で0.1℃昇温し,屋久島御崎で変わらず,その他の海域で0.2〜1.1℃降温した。
 平年比較では全ての海域で"著しく高め"となった。甑海峡は観測機器調整中。
 (データは水産庁「水産資源調査・評価推進委託事業」で取得)

※漁 況(主要な魚種のみ記載しています)
○まき網
 枕崎港入港船は,大型船1統が馬毛島でゴマサバ豆主体に4tの漁。中型船4統が西新曽根,馬毛島,内之浦沖でクサヤモロ中小,ブリ,ヒレナガカンパチ主体に6.3t/統・日の漁。
 阿久根港,内之浦港,山川港は入港船なし。

○棒受網
 阿久根港入港船は,3隻が長島でマイワシ小主体に2.3t/隻・日の漁。
 内之浦港は入港船なし。

○定置網
 甑島海域では,週計でシイラ(3kg)が40kg,メジナ(600g)が40kg,ウスバハギ(1kg)が30kgの入網。西薩南部海域では,コノシロ(100g)が1t/日,スマ(1.5〜2kg)が100kg/日,トビウオ(200g)が100kg/日,ヒラソウダ(200〜300g)が100kg/日,シイラ(3kg)が50kg/日の入網。鹿児島湾口部大隅半島側では,1日のみギンガメアジ(200g)が220kgの入網,ヒラソウダ(3kg)が30〜170kg/日,スマ(1〜1.2kg)が60〜160kg/日,キハダ(8〜10kg)が70〜100kgの入網。大隅半島東部海域では,週計で38統がソウダガツオ類,マアジ仔,サバ類小主体に31tの入網。志布志湾南部海域では,週計でマアジ,サバ類,マルソウダ主体に20.8tの入網。

○キビナゴ刺網
 甑島海域では,2〜7箱/隻・日の漁。

○トビウオロープ曳網
 屋久島海域では,セミトビを6〜21箱/統・日,中トビを1〜11箱/統・日,青トビを3箱/統・日の漁。

○その他
 西薩海域では,ごち網でマダイ(0.4〜1kg)を4〜100kg/隻・日の漁。曳縄でハガツオ(800〜900g)を50kg/隻・日の漁。延縄でキダイ(300g)を5kg/隻・日の漁。刺網でアカシタビラメ(300g)を5kg/隻・日の漁。西薩南部海域では,小型底曳網でヒゲナガエビを100〜200kg/隻・日の漁。大隅半島南部海域では,潜水器漁業でトサカノリを3t/日の漁。