令和7年7月10日発行(7月3日〜7月9日)
第3111報【旧暦:6月9日〜6月15日/月齢:7.7〜13.7/潮汐:小潮〜大潮】
※海 況
○黒潮北縁域(薩南〜トカラ群島海域)
黒潮北縁域は,7月9日現在,中之島の北2.9マイル付近にあり,離岸している。
○黒潮流軸(種子島東)
種子島東の黒潮流軸は,7月8日現在,133マイル付近にある。
○定期船等による表面水温
各海域の表面水温は,先週と比較して,笠利崎で0.4℃降温し,その他の海域で0.4〜4.3℃昇温した。
平年比較では,全ての海域で"著しく高め"となった。 (データは水産庁「水産資源調査・評価推進委託事業」で取得)
※漁 況(主要な魚種のみ記載しています)
○まき網
阿久根港入港船は,大型船7統が枕崎沖,甑東,牛深沖,縄瀬でマイワシ小,ウルメイワシ,マイワシ中主体に21.1t/統・日の漁。中型船2統が長島でマイワシ小,アカカマス,マルアジ小主体に8t/統・日の漁。
枕崎港入港船は,大型船4統が野間池沖,甑下でマイワシ,ゴマサバ豆,ウルメイワシ主体に35.3t/統・日の漁。中型船8統が津倉,西新曽根,宇治,馬毛島でゴマサバ中,ゴマサバ大主体に25.3t/統・日の漁。
内之浦港,山川港は入港船なし。
○棒受網
阿久根港入港船は,38隻が阿久根沖,長島でマイワシ小,ウルメイワシ主体に1.1t/隻・日の漁。
内之浦港は入港船なし。
○定置網
甑島海域では,週計でメジナ(600g)が320kg,マルソウダ(400g)が230kg,カンパチ(1.6kg)が100kg,ハマフエフキ(2.5kg)が80kgの入網。西薩南部海域では,ヒラソウダ(250g)が200〜300kg/日,トビウオ(200g)が100kg/日,スマ(1.5〜2kg)が100kg/日,カンパチ(1kg)が100kg/日の入網。鹿児島湾口部薩摩半島側では,1日のみカンパチ(1.5kg)が300kg,スマ(1.8〜2kg)が200kgの入網。鹿児島湾口部大隅半島側では,1日のみヒラソウダ(3kg)が160kg,スマ(1〜1.2kg)が80kg,カンパチ(5kg)が70kgの入網。大隅半島東部海域では,週計で38統がウルメイワシ,マアジ仔,サバ類中主体に32tの入網。志布志湾南部海域では,週計でサバ類,マアジ,ハガツオ主体に14.5tの入網。
○キビナゴ刺網
甑島海域では,9〜18箱/隻・日の漁。西薩南部海域では,1〜10箱/隻・日の漁。
○トビウオロープ曳網
屋久島海域では,セミトビを7〜14箱/統・日,中トビを1〜10箱/統・日,青トビを2〜5箱/統・日の漁。
○バッチ網
志布志湾海域では,製品で1.5tの入札があった。
○その他
西薩海域では,ごち網でマダイ(0.4〜1kg)を70kg/隻・日の漁。曳縄でハガツオ(700〜800g)を30〜40kg/隻・日の漁。一本釣りでイサキ(200〜600g)を10〜30kg/隻・日の漁。西薩南部海域では,小型底曳網でヒゲナガエビを200kg/隻・日の漁。大隅半島南部海域では,一本釣りでフエダイ(0.5〜2kg)を週計で30kgの漁。種子島海域では,一本釣りでゴマサバ(700〜800g)を10〜20尾/隻・日の漁。屋久島海域では,一本釣りの2日操業でハマダイ(1〜6kg)を150kg/隻,アオダイ(1〜2kg)を150kg/隻の漁。奄美南部海域では,一本釣りの3〜5日操業でクロマグロ(100〜150kg)を484kg/隻,キハダ(30〜50kg)を463kg/隻の漁。