調査期間:平成29年3月3〜12日 鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 67t 平成29年3月14日発行
調査海域:南薩,西薩,屋久島,種子島,大隅
【海況】・・・“平年並”から“やや高め”
・黒潮北縁域は,3月1日には平瀬の南5.1マイルにあったが,その後北上し,3月11日には平瀬の北5.6マイルにあった。
・定期船観測による3月上旬の各海域の平均水温は,黒潮流域で22.5℃(やや高め),薩南海域で19.2℃(平年並),西薩海域で16.0℃(平年並)であった。
※1 平年値は,昭和56年から平成22年までの平均値。
【調査結果】
(1)流れ藻の分布・・・昨年同期より少ない,平年同期より多い
・流れ藻の視認個数は230.3個/10マイルで,昨年同期(275.2個/10マイル)より少ない。また,平年同期(182.3個/10マイル)より多い。
・採集した流れ藻重量は0.9〜9.8kg(平均3.1kg)で,昨年同期1.0〜14.7kg(平均3.4kg)より小型の藻である。
(2)モジャコの付着状況・・・昨年同期,平年同期より少ない
・流れ藻1kg当たりの付着尾数は0.4尾で,昨年同期(4.5尾)より少ない。また,平年同期(7.2尾)より少ない。
・モジャコ以外の雑魚はマアジ,メジナなどわずかであった。
(3)モジャコの大きさ・・・昨年同期,平年同期より大きい
・採捕したモジャコの全長は平均58.8mmで,昨年同期(33.9mm)より大型である。また,平年同期(40.9mm)より大型である。
※2 平年とは平成19年から平成28年までの3月の平均値。