調査期間:平成28年4月2〜3日 鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 67t 平成28年4月7日発行
調査海域:南薩,屋久島
【海 況】・・・“平年並”から“著しく高め”
・黒潮北縁域は,4月1日には屋久島御崎の北2.3マイルにあった。その後南下し,4月3日には,屋久島御崎の南3.6マイルにあった。
・定期船による観測では,黒潮流域(4月3日現在)で22.9℃(平年並),薩南海域(4月3日現在)で20.9℃(平年並),西薩海域(4月3日現在)で 21.3℃(著しく高め)であった。
※1 平年値は,昭和56年から平成22年までの平均値。
【調査結果】
(1)流れ藻の分布・・・昨年同期・平年同期より多い
・流れ藻の視認個数は316.2個/10マイルで,昨年同期(284.1個/10マイル)より多かった。また,平年同期(101.0個/10マイル)より多かった。
・採集した流れ藻重量は1.8〜13.2kg(平均6.4kg)で,昨年同期1.0〜13.8kg(平均3.7kg)より大型の藻であった。
(2)モジャコの付着状況・・・昨年同期・平年同期より多い
・流れ藻1kg当たりの付着尾数は103.7尾で,昨年同期(3.0尾)より多かった。また,平年同期(10.0尾)より多かった。
・モジャコ以外の雑魚では,マアジが多かった。
(3)モジャコの大きさ・・・昨年同期・平年同期より小型
・採捕したモジャコの全長は平均41.7mmで,昨年同期(60.0mm)より小型であった。また,平年同期(52.0mm)より小型であった。
※2 平年とは平成18年から平成27年までの4月の平均値。