調査期間:平成27年4月4日〜9日鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 67t 平成27年4月13日発行
調査海域:南薩,西薩,屋久島,種子島,大隅
【海 況】・・・“平年並み”から“やや高め”
・黒潮北縁域は,4月3日には屋久島御崎の南8.2マイル付近にあった。その北上し,4月11日現在,竹島の南4.1マイルにあった。
・定期船観測による4月上旬の各海域の平均水温は,黒潮流域で23.9℃(やや高め),薩南海域で20.6℃(平年並み),西薩海域で18.7℃(やや高め)であった。
※1 平年値は,昭和56年から平成22年までの平均値。
【調査結果】
(1)流れ藻の分布・・・昨年同期より少ない,平年同期より多い
・流れ藻の視認個数は284.1個/10マイルで,昨年同期(409.8個/10マイル)より少ない。また,平年同期(73.0個/10マイル)より多い。
・採集した流れ藻重量は1.0〜13.8kg(平均3.7kg)で,昨年同期1.3〜17.1kg(平均4.7kg)より小型の藻である。
(2)モジャコの付着状況・・・昨年同期並み,平年同期より少ない
・流れ藻1kg当たりの付着尾数は3.0尾で,昨年同期(3.2尾)並みである。また,平年同期(10.6尾)より少ない。
・モジャコ以外の魚類ではマアジ等が見られたが,全般に例年より少なかった。
(3)モジャコの大きさ・・・昨年同期並み,平年同期より大型
・採捕したモジャコの全長は平均60.0mmで,昨年同期(59.8mm)並みである。また,平年同期(50.1mm)より大型である。
※2 平年とは平成17年から平成26年までの4月の平均値。