調査期間:平成26年4月3〜9日鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 67t 平成26年4月14日発行
調査海域:南薩・屋久島・種子島・大隅
【海 況】・・・“やや低め”から“著しく低め”
・黒潮北縁域は,4月2日には屋久島御崎の南9.0マイル付近にあった。その後一旦南下したあと再び北上し,4月10日現在,平瀬の北6.4マイルにあった。
・定期船による観測4月上旬の各海域の平均水温は,黒潮流域で21.7℃(著しく低め),薩南海域で19.3℃(やや低め),西薩海域で17.6℃(平年並み)であった。
※1 平年値は,昭和56年から平成22年までの平均値。
【調査結果】
(1)流れ藻の分布・・・昨年同期・平年同期より多い
・流れ藻の視認個数は409.8個/10マイルで,昨年同期(95.0個/10マイル)より多い。また,平年同期(32.7個/10マイル)より多い。
・採集した流れ藻重量は1.3〜17.1kg(平均4.7kg)で,昨年同期1.9〜16.8kg(平均6.4kg)より小型の藻である。
(2)モジャコの付着状況・・・昨年同期より多い,平年同期より少ない
・流れ藻1kg当たりの付着尾数は3.2尾で,昨年同期(2.5尾)より多い。また,平年同期(12.4尾)より少ない。
・モジャコ以外の雑魚ではマアジ,メジナ,イシガキダイ等が見られたが,全般に例年より少なかった。
(3)モジャコの大きさ・・・昨年同期より小型,平年同期より大型
・採捕したモジャコの全長は平均59.8mmで,昨年同期(62.3mm)より小型である。また,平年同期(49.9mm)より大型である。
※2 平年とは平成16年から平成25年までの4月の平均値。