調査期間:平成2534日〜9日鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 67t 平成25315日発行
調査海域:南薩・西薩・屋久島・種子島・大隅
【海 況】・・・“平年並み”から“かなり高め”

  ・ 黒潮北縁域は,32日には竹島の南5.2マイル付近にあり,接岸傾向であったが,その後南下し,38日現在,屋久島御崎の北0.9マイル付近にあった。

    定期船観測による3月上旬の各海域の平均水温は,黒潮流域で23.0℃(かなり高め),薩南海域で 21.1℃(かなり高め),西薩海域で 15.9℃(平年並み)であった。
 ※1 平年値は,昭和56年から平成22年までの平均値。
【調査結果】
 (1)
 流れ藻の分布・・・昨年同期より少ない,平年同期より多い

  ・ 流れ藻の視認個数は25.7/10マイルで,昨年同期(70.1/10マイル)より少なかった。また,平年同期(15.6/10マイル)より多かった。

  ・ 海域によって1.576.2/10マイルと分布の偏りが大きく,特に種子島の東沖には流れ藻が全く視認されなかった。

  ・ 採取した流れ藻重量は1.28.8kg(平均3.8kg)で,昨年同期1.010.8kg(平均 2.9kg)より大型の藻であった。

 (2) モジャコの付着状況・・・昨年同期・平年同期より多い

  ・ 流れ藻1kg当たりの付着尾数は13.2尾で,昨年同期(6.8)より多かった。また,平年同期(7.7)より多かった。

    モジャコ以外の雑魚ではマアジ,カンパチ,メジナ等がみられたが,少なかった。

 (3) モジャコの大きさ・・・昨年同期・平年同期より大型

  ・採捕したモジャコの全長は平均49.9mmで,昨年同期(28.5mm)より大型であった。また,平年同期(37.6mm)より大型であった。

  ※2 平年とは平成15年から平成24年までの3月の平均値。