調査期間:平成22年4月6日〜15日 鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 63t 平成22年4月21日発行
調査海域:西薩,南薩,屋久島
【海 況】・・・“やや低め”から“やや高め”
・黒潮北縁域は,4月6日には屋久島御崎の北4マイル付近にあったが,その後急激に北上し,4月15日現在,佐多岬の南4.2マイル付近にある。
・定期船による4月上旬の各海域の平均水温は,黒潮流域で23.79℃(やや高め),薩南海域で19.09℃(やや低め),西薩海域で16.64℃(やや低め)であった。
 ※1 平年値は,昭和56年から平成12年までの平均値。
【調査結果】
(1) 流れ藻の分布・・・昨年同期より多い,平年同期より少ない
・流れ藻の視認個数は11.6個/10マイルで,昨年同期(8.6個/10マイル)より多かった。また,平年同期(24.8個/10マイル)より少なかった。
・海域別では,屋久島海域(口之永良部島西沖40マイル付近)・西薩海域で多く,南薩海域で少なかった。
・採取した流れ藻重量は1.0〜8.4kg(平均3.9kg)で,昨年同期(1.0〜27.9kg(平均8.5kg))より小型の藻であった。
(2) モジャコの付着状況・・・昨年同期・平年同期より多い
・流れ藻1kg当たりの付着尾数は28.2尾で,昨年同期(2.8尾)より多かった。また,平年同期(10.7尾)より多かった。
・海域別では,南薩海域が89.6尾/kgと多かった。特に宇治南東では851尾/kgの藻があった。
・モジャコ以外の雑魚ではメジナ,マアジ,カンパチが多かった。
(3) モジャコの大きさ・・・昨年同期より大型,平年同期より小型
・採捕したモジャコの全長は平均47.2mmで,昨年同期(42.1mm)より大型であった。また,平年同期(54.8mm)より小型であった。