調査期間:平成20年3月6〜14日鹿児島県水産技術開発センター
調査船:おおすみ 63t平成20年3月19日発行
調査海域:西薩,南薩,屋久島,種子島,大隅
1【海 況】・・・“平年並み”から“かなり低め”
・黒潮北縁域は3月3日現在で中之島南7マイルで離岸傾向であったが,その後北上し,3月11日現在,屋久島御崎の南8マイルであった。
・定期船による観測では,3月12日現在で,黒潮流域で22.0℃(平年並み),薩南海域で 17.7℃(かなり低め),西薩海域で15.4℃(やや低め)であった。
※1 平年値は,昭和56年から平成12年までの平均値。
2【調査結果】
(1)流れ藻の分布・・・昨年同期に比べて多い
・流れ藻の視認個数は11.4個/10マイルで,昨年同期(1.7個/10マイル)に比べて多い。また,平年同期(2.3個/10マイル)に比べて多い。
・採取した流れ藻重量は0.5〜30.2s(平均7.2kg)で,昨年同期0.8〜14.2kg(平均5.6kg)に比べて大型の藻である。
・西薩海域はほとんどなし。南薩海域〜屋久島海域は非常に多い。
(2)モジャコの付着状況・・・昨年同期に比べて少ない
・流れ藻1kg当たりの付着尾数は0.03尾で,昨年同期(23.8尾)に比べて少ない。また,平年同期(6.2尾)に比べて少ない。
・採集したほとんどの藻にモジャコは見られなかった。
・モジャコ以外の雑魚の付着も少なかった。
(3)モジャコの大きさ・・・昨年同期に比べて小型
・採捕したモジャコの全長は平均27.3mmであり,昨年同期(49.6mm)に比べて小型である。また,平年同期(45.4mm)に比べて小型である。
※2 平年とは平成10年から平成19年までの3月の平均値。