2021.6.2
八代海
[1]
6月1日の八代海広域調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
全調査点において,有害種による着色は確認されませんでした。
通常検鏡により,シャットネラ アンティーカが調査定点5で1細胞/mL確認されました。
また,ヘテロシグマ アカシオが調査定点2,Aで各1細胞/mL確認されました。
濃縮検鏡により,シャットネラ属が3ヶ所で確認されました。
珪藻類は調査定点2,A,4は多く,5はやや少なく,他は少ない状況でした。
(2) 海 況
表層水温は八代海全域で21.2~22.4℃で過去5年同時期より+0.5℃で平年並み,塩分は25.5~32.2で低め,透明度は2.5~18.0mでやや低めとなっています。
表層水温:平均22.0℃ (21.5℃)
表層塩分:平均29.1 (31.9)
透明度:平均8.8m (9.8m)
※( )は過去5年同時期調査における平均値
[2] 今後の赤潮発生の予想
今回の調査で,有害種であるシャットネラ アンティーカやヘテロシグマ アカシオが確認されています。現在,競合種である珪藻類は一部では多いものの,他は少ない状況であり,今後の状況によっては有害種が増殖する可能性がありますので注意が必要です。
各漁協・養殖業者におかれましては,定期的な検鏡等を継続し,十分な監視をお願いします。
(次回調査は6月中旬を予定)