2021.3.26
鹿児島湾赤潮警報続報 No.2-2
鹿児島湾
鹿児島湾では,ヘテロシグマアカシオの細胞密度が減少していることから,3月11日付けの赤潮警報(ヘテロシグマアカシオ)は解除します。
[1]3月26日の調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
3月11日の調査では,ヘテロシグマ アカシオの最高細胞密度は21000細胞/mLでしたが,本日の当センターの調査では,最高は重富沖(Stn.⑥)の30細胞/mL(0m層)でした。
(2) 今後の赤潮発生の予想
鹿児島湾奥部の平均表層水温は16.8~17.3℃,平均表層塩分は32.8~33.8と本種にとって増殖に適した範囲にあるものの,ヘテロシグマアカシオの細胞密度が減少していることから,赤潮は終息状態にあると考えられます。
各漁協・養殖業者におかれましては,水温等好適な増殖環境であり,競合種の珪藻類がほとんどみられないことから,引き続き定期的な検鏡を継続し,十分な監視をお願いします。
※ヘテロシグマ アカシオの特徴
・適水温15-25 ℃ 適塩分はきわめて広い。
・魚毒性が強 く,致死細胞密度はブ リで10万細胞/mL前後,カンパチで3万細胞/mL前後。