2021.3.11


鹿児島湾



鹿児島湾赤潮警報続報No.

 

鹿児島湾にヘテロシグマ アカシオによる赤潮注意報(3/5付)を発出しているところですが,湾奥部で着色域が確認され,今後,漁業被害が発生するおそれがあることから,本日付けで赤潮警報を発出します。

 

[1] 3月11日の鹿児島県水産技術開発センター,牛根漁業協同組合の調査結果

(1)赤潮生物の出現状況

本日(11)の調査では,ヘテロシグマ アカシオの最高細胞密度は,垂水市中磯沖で21000細胞/mL(表層)と増加しています。また,パッチ状の着色域も確認され,競合種の珪藻は全域で少ない状況でした。

 

[2]  今後の赤潮発生の予想

本種は,日中は表層に集積し,夜間は全層に拡散する傾向があります。水温,塩分が増殖に適した範囲にあり,競合種の珪藻類が全域で少ないことから,今後,細胞密度が更に増加し,赤潮が拡大するおそれがあります。

各漁協・養殖業者におかれましては,漁場周辺の採水・検鏡により十分な監視をお願いします。また,海水の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,餌止めするなどの十分な対策をお願いします。

 

※ヘテロシグマアカシオの特徴

・適水温15-25

適塩分はきわめて広い。

・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリで10万細胞/ m L前後,カンパチで3万細胞/mL前後

 

 

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