2021.3.5


鹿児島湾



鹿児島湾赤潮警報続報No.1-2

 

鹿児島湾では,ヘテロシグマ アカシオの細胞密度が減少していることから,2月25日付けの赤潮警報(ヘテロシグマ アカシオ)は解除し,注意報に切り替えます。

 

[1] 3月4日,5日の鹿児島県水産技術開発センター,牛根漁業協同組合の調査結果

(1)赤潮生物の出現状況

2月25日の当センター調査では,ヘテロシグマ アカシオの最高細胞密度は48,000細  胞/mLでしたが,3月4日の調査では,最高は鹿児島市園山沖(Stn.⑨)193細胞/mL5m層)でした。

また,3月5日に牛根漁協が当該漁協管内の漁場を調査したところ,最高は垂水市居世神沖の15細胞/mL5m層)でした。

 

[2]  今後の赤潮発生の予想

ヘテロシグマ アカシオの細胞密度は全体的に減少し,低密度で小康状態にあると考えられます。

しかしながら,鹿児島湾の平均表層水温は16.3℃,平均表層塩分は34.1と本種にとって増殖に適した範囲にあり,競合種の珪藻類が全域で少ないことから,状況によっては,細胞密度が増加する可能性があります。

各漁協・養殖業者におかれましては,引き続き定期的な検鏡を継続し,十分な監視をお願いします。

 

※ヘテロシグマアカシオの特徴

・適水温15-25

適塩分はきわめて広い。

・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリで10万細胞/ m L前後,カンパチで3万細胞/mL前後

 

 

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