2021.2.25
鹿児島湾
鹿児島湾 赤潮警報No.1
鹿児島湾にヘテロシグマ アカシオによる赤潮注意報(2/22付)を発出しているところですが,湾奥部で着色域が確認され,今後,漁業被害が発生するおそれがあることから,本日付けで赤潮警報を発出します。
[1]
2月25日の調査結果
(1)赤潮生物の出現状況
当センターが,鹿児島湾奥部を調査したところ,ヘテロシグマ
アカシオによるパッチ状または帯状の着色域が中央から西部にかけてみられ,最高は姶良市重富沖の48,000細胞/mL(0m層)でした。
[2] 今後の赤潮発生の予想
本種は,日中は表層に集積し,夜間は全層に拡散する傾向があります。水温,塩分が増殖に適した範囲にあり,今後,細胞密度が更に増加し,赤潮が拡大するおそれがあります。
各漁協・養殖業者におかれましては,漁場周辺の採水・検鏡により十分な監視をお願いします。また,海水の色や魚の状態に細心の注意を払うとともに,餌止めするなどの十分な対策をお願いします。
※ヘテロシグマアカシオの特徴
・適水温15-25℃
適塩分はきわめて広い。
・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリで10万細胞/ m L前後,カンパチで3万細胞/mL前後