2020.8.26
八代海
[1] 8月25日の調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
通常検鏡で,コクロディニウム ポリクリコイデスが調査定点4で1細胞/mL確認されました。
濃縮検鏡で,シャットネラ属が3箇所で,コクロディニウム属が1箇所で確認されました。
珪藻類は調査定点Kはやや多く,他は少ない状況でした。
(2)海況
表層水温は八代海全域で25.4~27.9℃で過去5年同時期より-0.2℃で平年並み,塩分は29.2~31.8でやや低め,透明度は2.0~11.5mでやや高めとなっています。
表層水温:平均27.0℃
(27.2℃)
表層塩分:平均30.2 (31.5)
透明度:平均7.0m (5.9m)
※( )は過去5年同時期調査における平均値
[2] 今後の赤潮発生の予想
今回の調査で, 有害種であるコクロディニウム ポリクリコイデスやシャットネラ属が確認されています。
現在, 競合種である珪藻類は, ほぼ全域で少ないことから, 今後の状況によっては有害種が増殖する可能性があります。
各漁協・養殖業者におかれましては, 定期的な検鏡等を継続し,十分な監視をお願いします。