(第2102報)
   平成17年度 第4報
(平成17年4月21〜4月27日)【旧暦:3月13〜3月19日/月齢:12.3〜18.3/潮汐:中潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,前週より北上し接岸している。各海域の表面水温は前週比    較で 「-0.6〜+0.9℃」,平年比較で“かなり低め”〜“平年並み”となった。
漁況:鹿児島湾口薩摩半島側および大隅半島東部海域で定置によるマアジ豆・小     が好調。 大隅半島南部海域でトサカ漁が好調。
     大島北部海域,屋久島南西海域でカツオ竿釣によるカツオ(1〜3kg)が好調。
 
  定期客船観測(4/26〜27)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 18.10 +0.60 -0.35 平年並み
竹島沖 18.40 -0.60 -2.56 かなり低め
屋久島 21.90 +0.90 +0.14 平年並み
黒 潮 24.30 +0.60 +0.27 平年並み
与路島 21.60 -0.60 -0.76 やや低め
甑海峡 18.00 +0.10 -0.61 平年並み
  





 
 沖縄−那覇定期客船観測は(4/26〜27)
 串木野−甑島定期客船観測は(4/27)
※海   況
黒潮北縁域の変動
 20日に屋久島御崎の南13.3マイル付近にあった黒潮北縁域は北上して,26日現在,屋久島御崎の北5.1マイル付近と接岸している。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
26〜27日現在,前週比較では,竹島沖,与路島沖で「0.6℃」降温し,他の海域では「0.1〜
0.9℃」昇温した。平年比較では,竹島沖で“かなり低め”,与路島沖で“やや低め”となった他は”平年並み”となった。
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網(月夜)
 阿久根港入港船は,大型船1統が牛深沖でマアジ豆,マアジ小主体に1.7トンと低調。中型船5統が阿久根,野瀬沖でマアジ小,カタクチイワシ,マアジ豆主体に1.8トン/統・日と低調。
 枕崎港入港船は,大型船の入港はなく,中型船3統が佐多沖,馬毛島周辺でマサバ中,ゴマサバ中,マアジ小主体に11.7トン/統・日と低調。
 内之浦港,山川港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,多いところでブリ(6〜9kg)が
50〜100尾/統・日,マアジ(50〜250g)が1〜3トン/統・日の入網とまずまずの漁。
 西薩南部海域では,ブリ(5〜8s)が50〜180尾/統・日の入網とまずまずの漁。
 鹿児島湾口薩摩半島側では,マアジ(50〜300g)が1.5トン/統・日,ブリ(6〜10kg)が50〜100尾/統・日の入網と好調。
 鹿児島湾口大隅半島側では,マアジ(100〜300g)が300〜400kg/統・日とまずまずの漁。
 大隅半島東部海域では,週計で60統がマアジ小主体に81.6トンと好調。
〇その他の漁業
 
・棒 受 網
 北薩海域で,週計で4隻がカタクチイワシ主体に
1.5トンと低調。
・キビナゴ刺網
 甑海域では,8箱/隻・日とまずまずの漁。
・バッチ網
 西薩海域では,多いところで1日のみシラスが1.0トン/統と低調。
 志布志湾では,週計でシラス(製品)が1.0トン/統とまずまずの漁。
・ごち網
 西薩海域では,チダイ(100〜300g)を10〜200kg/隻・日,マダイ(1〜2kg)を多いところで50kg/隻・日とまずまずの漁。
・トサカ漁
大隅半島南部海域で週計で22トンと好調。
・トビウオロープ曳
 熊毛海域では,大トビと中トビ等(中,中中,中中小,小トビ)が7:3の割合で160箱/統・日とまずまずの漁。
・カツオ竿釣等
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船18隻,旗流し1隻でカツオ(1〜3s)を30.0トン,キハダ(1〜6s)を13.2トンと好調。鹿児島市場では,週計で高知県船等(19トン型)延べ37隻が屋久島南西海域でカツオ(1.0〜7.0s)を165.6トン,キハダ(1.0〜15.0s)を23.0トンと好調。
・ソデイカ旗流釣
 奄美北部海域で漁がなく,奄美南部海域では,与論島東30〜70マイル沖合で15〜17sサイズを3ハイ/隻・日と低調。
・もじゃこ情報(4月21〜27日)
 流れ藻はまずまずあるものの,付着が悪く低調に推移している。小型のサイズが目立ち,マアジが非常に多い。