(第2099報)
   平成17年度 第1報
(平成17年3月31~4月6日)【旧暦:2月22~28日/月齢:20.7~26.7/潮汐:小潮~中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,屋久島御崎の南12マイル付近に南下した。各海域の表面水温は,先週より屋久島湾海域で3℃降温し平年比較で,“著しく低め”甑海峡及び鹿児島湾で先週より1~3℃昇温し平年比較で“やや高め”となった。”
漁況:志布志湾でバッチ網がまずまずの漁模様。坊ノ岬~屋久島沖合の曳縄・竿釣でのヨコワ(1.3~2.0㎏)が前週に引続き好調。
※海   況
 定期客船観測(4/5~6)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 18.20 +2.90 +0.94 やや高め
竹島沖 20.50 -0.50 +0.23 平年並み
屋久島 18.50 -3.10 -2.51 著しく低め
黒 潮 22.00 +0.40 -1.09 やや低め
与路島 20.80 +0.30 -0.54 平年並み
甑海峡 18.60 +1.30 +0.89 やや高め
  





 
    (甑航路フェリ-は4/6現在)
 
黒潮北縁域の変動
 30日に佐多岬の南5.3マイル付近にあった黒潮北縁域はその後,南下し,6日現在,屋久島御崎の南12マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
5~6日現在,竹島,屋久島沖で0.5~3.1℃降温し,その他の海域では0.4~2.9℃昇温した。平年比較では,屋久島沖の“著しく低め”~鹿児島湾の“やや高め”となっている。また,黒潮流域は平年より1℃程度低めの傾向が続いている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,6日現在,前週より1.3℃昇温し,平年比較では“やや高め”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船8統が長崎でサバ類小,マアジ豆主体に31.6トン/統・日の漁,中型船
12統が阿久根,甑東沖でカタクチイワシ,マアジ小,マアジ豆主体に13.2トン/統・日の漁。
 枕崎港入港船は,大型船の入港はなく,中型船16統が種子島東,種子島南,馬毛島周辺でゴマサバ中,ムロアジ中,オアカムロ主体に19.6トン/統・日とまずまずの漁
・内之浦港・山川港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,日によりウスバハギ(1kg前後)が
200kg/統入網した他は低調な漁模様。
 西薩南部海域では,日によりブリ(5~6㎏)が100尾/統入網した他は低調な漁模様。
 鹿児島湾口薩摩半島側では,マアジ(50~300g)が20kg/統・日と低調な漁模様。
 鹿児島湾口大隅半島側では,マアジ(50~300g)が300kg/統・日の入網。
 大隅半島東部海域では,週計で39統がマアジ小主体に52.7トンと好調な漁模様。
〇その他の漁業
・バッチ網
 西薩海域では,多いところでチリメン(生)が
500kg/隻・日と全体では低調となった。
 志布志湾では,週計でチリメン(製品)が2.0トン/隻とまずまずの漁模様。
・ごち網
 西薩海域では,マダイ(0.2~3kg),チダイ(200g主体)合計で20~200kg/隻・日の漁。
・キビナゴ刺網
 甑・阿久根沖では,7箱/隻・日の漁。
・ヨコワ曳縄
 坊ノ岬~屋久島沖合で1.3~2.0㎏サイズを
50~500kg/隻・日と前週に引き続き好調な漁模様。
・カツオ竿釣
 鹿児島市場では,週計で高知県船等(19トン型)延べ22隻が屋久島南西海域でカツオ(1.0~7.0㎏)を60.8トン,ヨコワ(1.5~2.0㎏)を4.6トン,キハダ(1.0~5.0㎏)を6.1トンと好調な漁模様。
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船5隻がカツオ(1~3㎏)を6.6トン,キハダ(1~6㎏)を3.5トンと好調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
 奄美北部海域では漁が無く,奄美南部海域では,与論島東30~40マイル沖合で17~18㎏サイズを5ハイ/隻・日と低調な漁模様。