(第2097報)
   平成16年度 第50報
(平成17年3月17〜23日)【旧暦:2月8〜14日/月齢:6.7〜12.7/潮汐:小潮〜大潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,竹島の南10.1マイル付近に北上した。各海域の表面水温は,前週より0.1〜1.9℃昇温し,平年比較では,“かなり低め”〜“平年並み”となった。
漁況:西薩南部海域でバッチ網が好調。甑〜西薩南部海域の定置でのブリ(4〜8s)は前週に引き続き好調。坊ノ岬〜屋久島沖合の曳縄・竿釣でのヨコワ(1.5〜2.0s)及び奄美の旗流釣でのソデイカ(17〜18s)は前週に引き続き好調。
 
※海   況
  定期客船観測(3/20〜21)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 15.70 +0.20 −1.01 やや低め
竹島沖 18.60 +1.40 −1.38 やや低め
屋久島 21.30 +1.90 +0.29 平年並み
黒 潮 21.40 +0.10 −1.23 かなり低め
与路島 20.30 +0.10 −0.87 やや低め
甑海峡 16.20 +1.70 −1.22 やや低め
 





 
    (甑航路フェリ−は3/23現在)
黒潮北縁域の変動
 16日に屋久島御崎の南4.8マイル付近にあった黒潮北縁域はその後,北上し,21日現在,竹島の南10.1マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
20〜21日現在,各海域で前週より0.1〜1.9℃昇温し,平年比較では,“かなり低め”〜“平年並み”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,23日現在,前週より1.7℃昇温し,平年比較では“やや低め”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船8統が野間沖でマアジ・豆,サバ類小主体に12.6トン/統・日,中型船7統が阿久根,野間沖でマアジ豆主体に4.0トン/統・日と低調な漁模様。
 枕崎港入港船は,大型船2統が内之浦沖でマアジ豆,マルアジ主体に65.0トン/統・日,中型船9統が種子東でゴマサバ中,オアカムロ主体に21.2トン/統・日と好調な漁模様。
 内之浦港・山川港は,入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,ブリ(4〜8s)が80〜120尾/統・日と好調な漁模様。
 西薩南部海域では,ブリ(5s主体)が30〜
100尾/統・日と好調な漁模様。
 鹿児島湾口大隅半島側では,週計でマアジ
(100〜200g)を700kg/統,カタクチイワシ(10p)を
400kg/統と低調な漁模様。
 大隅半島東部海域では,週計で44統がブリ,カタクチイワシ,マアジ小等を15.7トンの入網と低調な漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ13隻がカタクチイワシ,キビナゴを4.2トンと低調な漁模様。
・バッチ網
 西薩南部海域では,週計でチリメン(生)を1.5〜2.0トン/隻と好調な漁模様。
・ヨコワ曳縄
 坊ノ岬〜屋久島沖合で1.7〜1.8sサイズを
200kg/隻・日と前週に引き続き好調な漁模様。
・カツオ竿釣
 鹿児島市場では,週計で高知県船(19トン型)延べ19隻が屋久島南西海域でカツオ(2.5〜7.0s)を74.8トン,ヨコワ(1.5〜2.0s)を
12.0トンと好調な漁模様。(4.8トン/隻・日)
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船7隻がカツオ(1〜3s)を1.4トン,キハダ(1〜10s)を2.1トン,メバチ(3〜10s)を0.4トンと好調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
 奄美南部海域では,漁場が近海に移動し,与論島東30〜40マイル沖合での3〜4日操業で17〜18sサイズを30〜80ハイ/隻と好調な漁模様。