(第2093報)
   平成16年度 第46報
(平成17年2月17日〜2月23日)【旧暦:1月9日〜1月15日/月齢:8.2〜14.2/潮汐:小潮〜大潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,屋久島御崎の南11.0マイル付近まで南下。表面水温は,鹿児島湾から黒潮流域で“平年並み”,与路島海域で“やや高め”。
漁況:時化,月夜等により全般的に低調な漁模様。大隅半島東部海域では,定置網でブリを主体に好調。
 
※海   況
  定期客船観測(2/21〜22)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 16.10   0.00  +0.30 平年並み
竹島沖 19.45  −1.95  +0.38 平年並み
屋久島 20.03  −1.47  +0.05 平年並み
黒 潮 21.90  −0.10  +0.16 平年並み
与路島 21.20   0.00  +0.45 やや高め
甑海峡 16.20 -0.45 平年並み
     (甑航路フェリ−は2/22現在)
黒潮北縁域の変動
 2月15日に竹島の北9.0マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後南下し,2月22日現在,屋久島御崎の南11.0マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
21〜22日現在,鹿児島湾と与路島を除く各海域で前週より1.5〜2.0℃降温した。平年比較では,“平年並み”〜“やや高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,22日現在,平年比較で“平年並み”となっている。
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船1統が甑西でマアジ豆,小を主体に2.3トン/統・日と低調。
 枕崎港入港船は,大型船1統が内之浦沖でオアカムロ,アカアジを主体に29トン/統・日,中型船1統が佐多沖でマアジ豆を主体に8.5トン/統・日の漁。
 内之浦港・山川港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,ブリ(7〜17kg)が20〜30尾/統・日など低調。
 西薩南部海域では,ブリ(7〜8kg)が10尾/統・日,ヨコワ,小グロ(3〜10kg)が40尾/統・日など低調。
 鹿児島湾口部大隅半島側では,ヨコワ(4〜6
kg)が20〜25尾/統・日,ヒラソウダ(1kg主体)が100尾/統・日などの漁。
 大隅半島東部海域では,週計で延べ51統がブリ(11kg)を主体に39.9トンと好調。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ3隻がカタクチイワシ,ウルメイワシを主体に1.4トンと低調。
・ヒラメ刺網
 西薩海域では,1kgサイズを主体に10〜20尾/隻・日の漁。
・トビウオロープ曳き
 熊毛海域では,大トビ(400〜500g)を主体に
50箱/統・日と低調。
・ゴマサバ一本釣り
 熊毛海域では,400gサイズを主体に50〜60尾/隻・日の漁。
・カツオ竿釣り
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣り船4隻がカツオ(1〜3kg)を300kg,キハダ(1〜5kg)を 1.9トンと低調な漁模様。