(第2087報)
   平成16年度 第40報
(平成17年1月6〜12日)【旧暦:11月26日〜12月3日/月齢:25.1〜1.6/潮汐:若潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,竹島の南4.2マイル付近に北上した。各海域の表面水温は,全ての海域で前週より降温し,平年比較では,“平年並み”〜“かなり高め”となった。
漁況:北薩〜南薩海域のマアジ(豆)と内之浦沖のゴマサバ(中・大)と大東島近海のソデイカ(10〜15sサイズ)が好調な漁模様。
 
※海   況
  定期客船観測(1/11〜12)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 17.20 −0.60 +0.25 平年並み
竹島沖 20.60 −0.20 +0.57 平年並み
屋久島 21.50 −0.10 +0.77 やや高め
黒 潮 22.10 −0.30 −0.38 平年並み
与路島 22.60 −0.10 +0.87 かなり高め
甑海峡 18.00 −0.90 +0.78 平年並み
  





 
      (甑航路フェリ−は1/12現在)
黒潮北縁域の変動
 12月27日に平瀬の南3.0マイル付近にあった黒潮北縁域はその後,北上し,1月11日現在,竹島の南4.2マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
11〜12日現在,全ての海域で前週より0.1〜
0.6℃降温し,平年比較では,“平年並み”〜“かなり高め”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,1月12日現在,前週より0.9℃降温し,平年比較では“平年並み”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船3統が縄瀬でマアジ豆・小を20.4トン/統・日,中型船4統が串木野,阿久根,甑西沖でマアジ豆・中,カタクチイワシ主体に7.7トン/統・日と低調な漁模様。
 枕崎港入港船は,大型船5統が内之浦,志布志,野間沖でゴマサバ中,マアジ豆,ゴマサバ大主体に74.9トン/統・日,中型船22統が内之浦,志布志,枕崎沖でゴマサバ中,マアジ豆,ムロアジ中主体に29.0トン/統・日と好調な漁模様。
 内之浦港入港船は,中型船4統がマアジ小,ウルメイワシ,マルアジ主体に3.8トン/統・日と低調な漁模様。
 山川港は,入港船なし。
〇定 置 網
 西薩南部海域では,多い日で1統当たり,マルソウダ(500g)が1.0〜3.0トン,タチウオ(200〜300g)が1.0〜2.0トン,サンマ(130g)が1.5トン,メアジ(200g)が0.5トン,クロマグロ(10s)が10尾と低調な漁模様。
 大隅半島東部海域では,週計で53統がマアジ小,サバ類中等が19.3トンの入網と低調な漁模様。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ7隻がウルメイワシ,カタクチイワシ主体に6.5トンと低調な漁模様。
 大隅海域は,出漁船なし。
・ブリ飼付け
 甑海域は,12月で終漁したが,大隅半島南部海域では,4〜5sサイズを10〜50尾/統と低調な漁模様。
・カツオ竿釣
 奄美北部海域では,週計で小型竿釣船5隻がカツオ(1.0〜2.0s)を0.3トン,キハダ(1.0〜3.0s)を3.0トンと低調な漁模様。
・ソデイカ旗流釣
 奄美南部海域では,与論近海での1週間操業で,10〜15sサイズを20〜30ハイ/隻と極端に低調な漁模様に対して,沖縄県大東島近海での1週間操業では,10〜15sサイズを90〜120ハイ/隻と極端に好調な漁模様。
・ヨコワ情報
 下甑の浮魚礁周辺海域では,カツオ(1.0〜
4.0s)にヨコワ(2.5〜4.0s)混じりで,70〜
80尾/隻・日と好調な漁模様。