(第2083報)
   平成16年度 第36報
(平成16年12月2日〜12月8日)【旧暦:10月21〜27日/月齢:19.5〜25.5/潮汐:中潮〜中潮】
 
今週の特徴
海況:黒潮北縁域は,12月8日現在,中之島の北1.8マイル付近にある。各海域の表面水温は,屋久島海域を除き全般に前週より降温し,平年比較では竹島沖で“やや低め”,その他の海域で“平年並み”となっている。
漁況:台風,時化等の影響で全般に低調。
 
※海   況
  定期客船観測(12/8〜9)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
鹿児島 19.70 −0.80 −0.15 平年並み
竹島沖 21.60 −0.70 −0.67 やや低め
屋久島 23.00 +0.60 +0.21 平年並み
黒 潮 24.00 −0.60 −0.02 平年並み
与路島 23.90 −0.20 +0.26 平年並み
甑海峡 19.70 −0.20 −0.12 平年並み
     (甑航路フェリ−は12/8現在)
黒潮北縁域の変動
 11月30日に中之島の北5.3マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後北上したあと再び南下し,12月8日現在,中之島の北1.8マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
8〜9日現在,屋久島海域を除き全般に前週より降温した。平年比較では竹島沖で“やや低め”,その他の海域で“平年並み”となっている。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,8日現在,前週より降温し,平年比較では“平年並み”となっている。
 
※漁   況
漁場図
集計表
〇ま き 網
 阿久根港入港船は,大型船3統が牛深沖・宇治でサバ類中,マアジ仔・大他を6.3トンと低調。中型船15統が阿久根沖・野瀬・野間沖他でサバ類中,マルソウダ他を10.8トン/統・日とまずまずの漁。
 枕崎港入港船は,大型船4統が屋久新曽根・宇治・島間他でオアカムロ,ゴマサバ中,ムロアジ中主体に24.2トン/統・日とまずまずの漁。中型船15統が島間・開聞沖・佐多沖・湯瀬・南端でゴマサバ小,マアジ豆,ウルメイワシ,ムロアジ中他を18.2トン/統・日とまずまずの漁。
 内之浦港・山川港は入港船なし。
〇定 置 網
 甑海域では,多いところでカンパチ(1kg前後)が300〜400尾/日と好調。
 西薩南部海域では,マアジ(200〜300g)が 100〜400kg/統・日,イサキ(200〜300g)が100〜400kg/統・日など低調。
 鹿児島湾口部では,カンパチ(1kg前後)が100尾/統・日など低調。
 大隅半島東部海域では,週計延べ53統でマアジ小,カマス他が24.2トンの入網。
〇その他の漁業
・棒 受 網
 北薩海域では,週計で延べ37隻がマルソウダ,キビナゴ他を40.7トンとまずまずの漁。
・バッチ網
 西薩海域では,シラス主体に多い船で0.4〜1.0トン/日とまずまずの漁。志布志湾では,週計で製品でシラス主体に0.4トン/統とまずまずの漁。
・キビナゴ刺網
 甑海域では,週計で延べ89隻が8.7トンとまずまず。熊毛海域では7〜20箱/日と低調。
・ブリ飼付け漁
 甑海域では,1統で5〜6kgのサイズを20〜
30尾/日とまずまず。南薩海域では,5〜7kgサイズを50〜150尾/日とまずまず。大隅半島南部海域では,4〜5kgのサイズを多いところで
20〜30尾/日と低調。
・イセエビ刺網
 大隅半島南部海域では,500〜800gのサイズを4〜5kg/隻・日とまずまずの漁。熊毛海域は低調。
・アサヒガニかかり網
 熊毛海域では,300g前後のサイズを7〜8kg/隻・日と低調。
・カツオ竿釣り
 奄美北部海域では,週計でカツオ(1〜3kg)を0.4トン,キハダ(1〜10kg)を1.9トン,メバチ(1〜5kg)を0.4トンと低調。