(第1946報)
   平成13年度 第47報
(平成14年2月28日〜3月6日)【旧暦:1月17日〜1月23日/月齢:15.8〜21.8/潮汐:大〜小潮】
今週のトピック  笠沙の定置網にブリ(7〜8kgサイズ)600尾が入網
 
※ 海 況
定期客船観測(3/6〜3/7)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
谷山沖 16.02  +0.11  −0.34 平年並み
竹島沖 18.15  −1.66  −1.11 やや低め
屋久島 21.54  +1.48    −  
黒 潮 22.56  +0.50  +0.56 やや高め
与路島 20.68  +0.26  +0.02 平年並み
甑海峡 16.05  −1.18  −0.29 平年並み
     (甑航路は3/7現在)
黒潮北縁域の変動
 2月27日に屋久島の南4マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後も屋久島付近で小刻みな変動を続け,3月7日現在,屋久島の南6マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,竹島で前週・平年を下回り“やや低め”,季節の経過とともに昇温した黒潮流域と与路島,鹿児島湾内では前週を上回り“平年並み”〜“やや高め”となった。
 甑航路フェリ-観測による甑海峡中央部の表面水温は,前週は“やや高め”だったが,3月7日現在,前週より約1.2℃降温し,“平年並み”になった。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 時化が続いたことと,月夜が重なった今週は全般的に低調な漁模様だった。
 阿久根港入港船は,大型船延べ4統が野間池沖でマアジ(豆主体)にサバ類混じりで平均4.7トン/統,同延べ2統が甑東でウルメイワシを平均1.9トン/統。中型船は串木野沖で1統がマアジ(豆)を3トン,阿久根沖で1統がマルアジ(アオアジ豆)主体にマアジ(豆小)混じりで19.6トン,甑東で1統がマアジ(豆)を1.2トン,甑西で1統がマアジ(中主体)にサバ類等を12.3トン,長島で延べ3統がコノシロほかを平均3.6トンの漁。
 枕崎港入港船は,中型船延べ10統がマルアジ,ムロアジ,マアジ等を平均8.2トン漁。
定置網
 西薩南部では,ブリ(7〜8kg)600尾が入網した漁場やブリ(7〜9kg)25尾が入網した漁場があった。
 鹿児島湾口薩摩半島側では,マアジ(70〜80g)が連日100〜200kg入網した。
 志布志湾南部では,1統の週計でカタクチイワシほかが6.1トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ36統でカタクチイワシ,マアジ主体にブリ,トビウオ,イカ等を週計13.9トンの入網。
その他の漁業
・刺網
 ヒラメ網は,西薩海域で1〜2kgサイズを中心に3〜20kg/日・隻の漁。
 キビナゴ網は,甑島海域では1〜6箱/日・隻,佐多岬周辺では3箱/日・隻の漁。
 サゴシ網では西薩海域でサワラ(2kg主体)を10〜40尾/日・隻の漁。
 トビウオ流し網は種子島海域でハマトビウオ(大トビ)を1000〜2500尾/日・隻の漁。
・トビウオロープ曳き漁
 屋久島海域では14統が出漁してハマトビウオを平均1000尾/日・統の漁。
 種子島海域では1統が出漁してハマトビウオを2500〜3000尾/日の漁。
・一本釣り
西薩海域では,
 15隻出漁して,キダイ(レンコ150〜300g)を日計60〜70kgの漁。
 マアジ(100〜200g)を4〜5kg/日・隻の漁。
 マダイ(1.5〜2kg主体)を5〜6尾/日・隻の漁。
 イサキ(300g主体)を10kg/日・隻の漁。
熊毛海域では,
 10隻が出漁して,サバフグ(700g)を100kg/日・隻の漁。
 アオリイカ(3kg主体)を30kg/日・隻の漁。
 メダイ(タルメ4〜5kg)を5〜20尾/日・隻の漁。
 ゴマサバ(1kg)を5〜6尾/日・人の漁。
 キダイ(250g)を10kg/日・隻の漁。
 マダイ(5〜6kg)を3〜14尾/日・隻の漁。
・奄美海域の旗流し釣り
 延べ2隻がキハダ(大シビ10〜20kg)を週計2.5トン。
 延べ4隻がソデイカ(10〜15kg)を週計5トンの漁。