(第1932報)
   平成13年度 第33報
(平成13年11月15日〜11月21日)【旧暦:10月1日〜10月7日/月齢:29.3〜5.8/潮汐:大〜小潮】
 
今週のトピック  本土海域の定置網にカンパチがまとまって入網
 
※ 海 況
定期客船観測(11/20〜11/21)による表面水温
  実測値 前週比較 平年比較 評  価
谷山沖 21.24  −0.47  −0.56 やや低め
竹島沖 22.30  −1.11  −1.68 著しく低め
屋久島 25.03  +1.79    −  
黒 潮 25.55  +0.19  +0.29 やや高め
与路島 24.38  +0.26  −0.48 やや低め
甑海峡 20.87  −0.72  +0.59 平年並み
     (甑航路は11/21現在)
黒潮北縁域の変動
 11月15日に屋久島御崎の南6マイル付近にあった黒潮北縁域は,その後,やや北上し,21日現在,屋久島の北7マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,谷山沖,竹島沖で前週より降温し,平年値との比較では,“やや低め”,“著しく低め”で,黒潮水温は“やや高め”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,11月21日現在,前週より0.7℃降温し,平年値との比較では,“平年並み”となっている。
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船3統が牛深沖,宇治群島周辺でマアジ仔主体に16.8トン/統,中型船15統が串木野沖,甑周辺,長島沖等でサバ中・アオアジ小主体に10.5トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,中型船 統が    等で    主体に  トン/統の漁。
 山川港入港船は,中型船3統がムロアジ中主体に10.1トン/統の漁。
 内之浦港入港船は,中型船2統がサバ中・ムロアジ主体に2.9トン/統の漁。
定置網
 西薩南部では,1統当たり多い日でカマスが400kg,マメアジが1トン,サゴシ(サワラ幼魚1kg主体)が150kg,カンパチ(1.2kg)が200尾,シイラ(800g)が500kgの入網。
 鹿児島湾口部,薩摩半島側では,1統の多い日でカンパチ(3kg)が70尾,カンパチ(1kg)が200尾,ブリ(5kg)が40尾の入網。大隅半島側では,カンパチ(1.0〜1.5kg)が50kg/統,ハガツオ(1.5〜2.0kg)が40kg/統,ヒラソウダが40kg/統の入網。
 志布志湾南部では,1統の週計で   が トン,  が  トン,  が  トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ52統でマアジ中,ソウダ主体に週計で14.4トンと低調。
その他の漁業
・ブリ飼付け
 甑島海域では,5kgサイズを主体に50尾,南薩海域では,5kgサイズを主体に多い日で1000尾,鹿児島湾口部薩摩半島側では,4kgサイズを180尾,大隅半島側では,3kgサイズを200尾の漁。サイズ・漁とも海域により差が見られる。
・吾智網
 西薩海域では,マダイ(2〜5kg)を多い船で30s/隻,チダイ(300〜500g)を100kg/隻の漁。
・バッチ網
 西薩海域では海域により差がある。多いところは1.8トン/統。志布志湾は好漁。
・トビウオロ-プ曳
 熊毛海域では,多い日で中トビ(20尾/箱)主体に500箱/統の漁。
・刺網
 甑島海域では,キビナゴを多い船で20箱/隻。
 西薩海域では,多い船でチダイ(300〜500g)を50kg/隻の漁。
・一本釣り他
 西薩海域のフグかごで,サバフグ(200g前後)を150kg/隻,一本釣りでイサキ(300g)を10kg/隻。
 熊毛海域でアサヒガニ(300〜400g)主体に20〜30kg/隻の漁。
 奄美南部海域では,カツオ船がシビ(1〜5kg)を主体に600kg/隻の漁。旗流し釣りでは,シビ(5〜35kg)主体に500kg/隻の漁。ソデイカ(7kg)を30尾/隻の漁