(第1924報)
   平成13年度 第25報
  (平成13年9月20日〜9月26日)【旧暦:8/4〜8/10,月齢:2.7〜8.7,潮汐:中潮〜長潮】
今週のトピック  北〜南薩海域でまき網によりウルメイワシが好漁。
 
※ 海 況
 定期客船観測(9/26〜27)による表面水温     
  実測値 前週比較 平年比較  評 価
谷山沖 25.97  -1.58  +0.10 平年並み
竹島沖 27.05  -0.78  +0.15 平年並み
屋久島 27.80  -0.22     
黒 潮 27.83  -1.05  -0.18 平年並み
与路島 28.00  -0.50  +0.45 やや高め
甑海峡 27.10  -0.52  +1.24 かなり高め
      (甑航路は9/27現在)
黒潮北縁域の変動
 9月19日に屋久島御崎の南11.5マイル付近にあった黒潮北縁域はその後北上し,9月26日現在,佐多岬の南23.7マイル付近にある。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
9月26日現在,全般に前週より降温した。平年との比較では奄美海域では“やや高め”,その他の海域では“平年並み”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,9月27日現在,前週より降温し,平年との比較では“かなり高め”となっている。
 
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船延べ2統が宇治でムロアジ,阿久根沖でマアジ仔・サバ類小他を,平均で14.7トン/統の漁。中型船延べ23統が甑東・長島〜串木野沖でウルメイワシ・マルアジ小他を,平均で7.2トン/統の漁。
 枕崎港入港船は,大型船延べ7統が中ノ曽根でオアカムロ,野間池沖・開聞沖でウルメイワシ・マルアジ他を,平均で31.2トン/統の漁。中型船延べ16統が開聞沖でウルメイワシ主体に,平均で18.1トン/統の漁。
 山川港入港船は,中型船延べ2統がウルメイワシ主体に・スマ・マアジ豆混じりを,平均で4.5トン/統の漁。
 内之浦港は入港なし。
 
〇定置網
 西薩南部海域では,多い日でカマスサワラ(10kg前後)が15尾/統,シイラ(1kg前後主体)が300kg/統,単発でサワラ(300〜400g)が1.5トン/統と低調。
 鹿児島湾口部の薩摩半島側では,多い日でカンパチ(3kg前後)が700尾/統と平年並み。大隅半島側では,ヒラソウダ(1kg前後)が15〜20kg/統,ヤマトカマス(100g前後)が5〜10kg/統,カマスサワラ(10kg前後)が5尾/統と平年並み。
 志布志湾南部では,1統の週計でヒラソウダ・アジ類主体に6.6トンの入網。
 大隅半島東岸では,延べ34統でソウダガツオ主体に,週計で33.5トンの入網。
 
〇その他の漁業
・棒受網
 北薩海域では,週計延べ78隻がキビナゴ主体に76.3トンの漁。
 大隅海域では,週計延べ7隻がソウダガツオ・ウルメイワシ主体に8.6トンの漁。
・キビナゴ刺網
 北薩海域では,週計延べ62隻で6.8トンの漁。
 熊毛海域では,10〜20箱/隻・日の漁。
・イセエビ刺網
 西薩海域では,150〜200gサイズを多い船で10kg/日と減ってきたが,平年よりやや多い。
 熊毛海域では,500g〜1kgサイズを5〜6kg/隻・日と,大型主体になった。
・底曳網
 志布志湾では,ハモ(200g〜3kg)を100kg/隻・日,チダイ(100g〜1kg)を40〜50kg/隻・日と,まずまずの漁。
・一本釣他
 佐多岬周辺では,トビウオたもすくい漁で,多い船で300〜400尾と低調。
 熊毛海域では,ロープ曳きで中トビウオを多い日で50〜70箱/隻と低調。
 奄美海域では,一本釣りで延べ6隻がメバチ(3〜5kg)・カツオ・キハダ(1〜2kg)を6.6トンの漁。旗流しで延べ5隻がキハダ(15〜30kg)を3.2トンの漁。
 
〇バショウカジキ情報
 野間池〜坊津沖では,流し刺網で,多い船で25kgサイズを5〜6尾/日の漁。定置網では2〜5尾/統の入網。
 鹿児島湾口部では,流し刺網で,20〜30kgを2〜3尾/隻・日,定置網で2〜3尾/統・日と低調。