調査期間:平成29年4月5〜10日   鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 67t           平成29年4月13日発行
調査海域:南薩,西薩,屋久島,
【海況】・・・“やや低め”から“平年並”

・黒潮北縁域は,4月4日には屋久島御崎の南9.4マイルにあったが,その後大きく南下し,4月10日には中之島の南2.9マイルにあった。

・定期船観測による4月上旬の各海域の平均水温は,黒潮流域で23.0℃(平年並),薩南海域で19.1℃(やや低め),西薩海域で18.4℃(平年並)であった。

1 平年値は,昭和56年から平成22年までの平均値。

【調査結果】

1)流れ藻の分布・・・昨年同期,平年同期より多い

・流れ藻の視認個数は1,016.2個/10マイルで,昨年同期(316.2個/10マイル)より多かった。また,平年同期(111.2個/10マイル)より多かった。

・採集した流れ藻重量は2.6〜13.kg(平均7.kg)で,昨年同期1.8〜13.kg(平均6.kg)より大型の藻であった。

2)モジャコの付着状況・・・昨年同期,平年同期より少ない

・流れ藻1kg当たりの付着尾数は0.5尾で,昨年同期(103.7尾)より少なかった。また,平年同期(20.0尾)より少なかった。

・モジャコ以外の雑魚では,マアジ,メジナなどがみられ,特に南の海域ほどマアジが多かった。

3)モジャコの大きさ・・・昨年同期,平年同期より大きい

・採捕したモジャコの全長は平均58.mmで,昨年同期(41.mm)より大型であった。また,平年同期(51.mm)より大型であった。

2 平年とは平成19年から平成28年までの4月の平均値。