調査期間：平成24年3月2日〜8日鹿児島県水産技術開発センター
調査船　：おおすみ 67ｔ 平成24年3月13日発行
調査海域：南薩・西薩・屋久島・種子島・大隅
【海　況】・・・“やや高め”から“著しく高め”

・　黒潮北縁域は，3月2日には竹島の南2ﾏｲﾙ付近にあり，その後3月5日には竹島の北8マイルと接岸傾向であったが，その後南下し，3月7日現在，屋久島御崎の南10ﾏｲﾙにある。

・ 定期船観測による3月上旬の各海域の平均水温は，黒潮流域で22.8℃（やや高め)，薩南海域で 21.5℃(著しく高め)，西薩海域で 18.9℃(かなり高め)であった。
　※1 平年値は，昭和56年から平成22年までの平均値。
【調査結果】
(1)　流れ藻の分布・・・昨年同期・平年同期より多い

・　流れ藻の視認個数は70.1個/10ﾏｲﾙで，昨年同期(50.1個/10ﾏｲﾙ)より多い。また，平年同期(8.7個/10ﾏｲﾙ)より多い。

・　採取した流れ藻重量は1.0〜10.8kg（平均2.9kg）で，昨年同期1.2〜19.2kg（平均4.9kg）より小型の藻である。

(2)　モジャコの付着状況・・・昨年同期より多い・平年同期より少ない

・　流れ藻1kg当たりの付着尾数は6.8尾で，昨年同期(1.7尾)より多い。また，平年同期(7.1尾)より少ない。

・ モジャコ以外の雑魚ではマアジが多く，その他カンパチ，オヤビッチャ等であった。

(3)　モジャコの大きさ・・・昨年同期・平年同期より小型

・採捕したモジャコの全長は平均28.5mmで，昨年同期(31.0mm)より小型である。また，平年同期(39.6mm)より小型である。

　※2 平年とは平成14年から平成23年までの３月の平均値。