2013.5.22

鹿児島湾

[1]5月21日の調査結果

(1) 赤潮生物の出現状況
 調査全域で,有害種による着色域は確認されませんでした。
 有害種については,5ヶ所の10m層でシャットネラ マリーナを各1cell/ml,3ヶ所の  10m層でコクロディニウム ポリクリコイデスを3〜4cells/ml確認しました。またセラチウム属 を1〜43cells/ml確認しました。珪藻類は全体的にやや少ない状況でした。

数字はセラチウム属の0,10m層での細胞数合計(cells/ml)
( )内数字はシャットネラ マリーナの細胞数(cells/ml)

牛根麓 2,12
牛根境 0,27
福山沖 10,43
湾奥中央 6,14(1)
桜島古河良沖 0,16
隼人沖 0,11(1)
重富沖 0,1(1)
竜ヶ水沖 0,18(1)
桜島赤生原沖 5,5(1)
海潟沖 3,9
桜島観音崎沖 0,1
永田川沖 2,1

(2) 海 況
 表層水温は湾央部で21.8〜22.4℃,湾奥部で21.0〜21.9℃と平年同時期よりやや高く,塩分は32.9〜34.1と平年同時期並み,透明度は6.0〜9.0mで平年同時期並みとなっています。

[表層水温平均]
21.5℃ 平年よりやや高め
[表層塩分平均]
33.3 平年並み
[表層DO平均]
6.9 平年並み
[透明度平均]
8.5m 平年よりやや高め
(平年値は平成1〜24年の5月平均値)

[2] 今後の赤潮発生の予想
 鹿児島湾は,水温の上昇に伴い,プランクトンの増殖が活発になる赤潮シーズンに入っています。7日の調査では,着色域は確認されませんでしたが,有害種のシャットネラ マリーナ(1cell/ml),コクロディニウム ポリクリコイデス(3〜4cells/ml)とセラチウム属(1〜43cells/ml)が確認されました。
 珪藻類は全体的にやや少ない状況であり,今後の状況変化によっては,有害種が増殖する可能性もあるので,各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,有害プランクトンの有無など漁場環境の把握に努めて下さい。


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