2013.4.10

鹿児島湾

[1]4月9日の調査結果

(1) 赤潮生物の出現状況
 調査全域で,有害種による着色域は確認されませんでした。
 有害種については,セラチウム属が1〜4cells/ml確認されたほかは,ヘテロシグマ アカシオやシャットネラ マ リーナは確認されませんでした。珪藻類は,全体的に多い状況でした。

数字はセラチウム属の0,10m層での細胞数合計(cells/ml)

牛根麓 1,0
牛根境 1,1
福山沖 1,1
湾奥中央 0,2
桜島古河良沖 1,1
隼人沖 1,3
重富沖 1,2
竜ヶ水沖 0,0
桜島赤生原沖 1,4
海潟沖 3,2
桜島観音崎沖 3,2
永田川沖 0,0

(2) 海 況
 表層水温は湾央部で17.5〜18.3℃,湾奥部で16.5〜17.3℃と平年同時期よりやや低 め.塩分は32.9〜34.2,透明度は6.0〜9.0mでともに平年同時期並となっています。

[表層水温平均]
17.1℃ 平年よりやや低め
[表層塩分平均]
33.3 平年並み
[表層DO平均]
8.2 平年並み
[透明度平均]
7.6m 平年並み
(平年値は平成1〜24年の4月平均値)

[2] 今後の赤潮発生の予想

 鹿児島湾は,水温の上昇に伴い,プランクトンの増殖が活発になる赤潮シーズンに入っています。9日の調査では,有害種はセラチウム属が少数確認されたのみで,着色域は確認されず,また全体的に珪藻類が多い状況でしたが,今後の状況によっては有害種が増殖する可能性もあるので,各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,有害プランクトンの有無など漁場環境の把握に努めて下さい。
 

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