2013.2.19注意報ヘテロ

鹿児島湾

[1]2月19日の調査結果
 本日,鹿児島湾を調査したところ,ラフィド藻類のヘテロシグマ アカシオを0m層で最高830cells/ml確認しました。湾奥部の竜ヶ水沖から隼人沖にかけて細胞数が多い傾向にありました。また,湾奥中央0m層でディクチオカ藻類のシュードシャトネラ ベルキュローサを1cell/ml確認しました。なお,珪藻類は全体的にほとんどなく,微細藻類が多い状況でした。

数字はヘテロシグマ アカシオの0,10m層での細胞数合計(cells/ml)

牛根麓 13,3
牛根境 10,5
福山沖 57,42
湾奥中央 28,8
→0m層でシュードシャトネラ ベルキュローサを1cell/ml確認
桜島古河良沖 120,166
隼人沖 391,6
重富沖 23,5
竜ヶ水沖 830,72
桜島赤生原沖 400,5
海潟沖 0,0
桜島観音崎沖 2,0
永田川沖 1,0

[表層水温平均]
15.2℃ 平年(16.1℃)よりやや低め
[表層塩分平均]
32.8 平年(33.7)よりやや低め
[表層DO平均]
7.5mg/L 平年(6.9mg/L)よりやや高め
[透明度平均]
7.9m 平年(12.1m)より低め
(平年値は平成15〜24年の2月平均値)

[2] 今後の赤潮発生の予想
 本種は,日中は表層に集積し,夜間は全層に拡散する傾向があります。
 現在の水温は平年より低めですが,今後の環境の変化や風向きによっては,有害種が増殖,蝟集することも考えられますので,今後とも漁場周辺の採水・検鏡を行い,漁場環境の把握に努めるとともに,状況に応じ,餌止めの実施等,十分な注意が必要です。

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