2012.10.17貧酸素

鹿児島湾


[1]10月17日の調査結果

(1) 貧酸素水塊の状況
 鹿児島湾奥部で4.0mg/lを下回る貧酸素水塊は確認されませんでしたが,東岸を中心に,水深20m以深で溶存酸素量が低い状でした

数字は水深0m,10m,15m,20m,25m,30m層での溶存酸素量(mg/L)

牛根麓 6.5,5.0,4.7,4.6,4.6,4.4
牛根境 6.7,6.5,5.0,4.3,4.3,4.3
福山沖 6.2,5.4,5.3,4.8,4.7,4.9
隼人沖 6.7,5.5,4.5,4.3,4.3,4.3
重富沖 6.5,5.8,5.6,4.8,4.6,4.3
竜ヶ水 6.4,6.0,5.8,6.0,6.0,5.2
赤生原 6.4,6.2,6.1,5.8,5.8,5.7
古河良 5.8,5.8,5.7,5.7,5.8,5.7
湾奥中央 6.2,5.8,5.5,4.8,5.2,5.1

(2) 赤潮生物の出現状況
  全体的に珪藻類はやや少ない状況でした。
  また有害種は,セラチウム属が1〜6cells/ml確認されたほか,隼人沖でヘテロシグマ アカシオが2cells/ml確認されました。

(3) 海 況
 表層水温は湾央部で24.4〜24.8℃,湾奥部で24.0〜24.6℃と平年同時期並み,また, 塩分については31.5〜33.5で平年同時期並,透明度は7.0〜12.0mで平年同時期よりやや高めとなっています。

[2] 今後の貧酸素水塊の予想
 湾奥部の表層平均水温は24.2℃まで低下し,表層と中層域(水深15〜30m)との水温が逆転しつつありますが,水深20m以深で溶存酸素量が低い海域がみられます。
 気象,海象によっては,浅い水深層で急に酸素濃度が低下するおそれがあり,しばらくは注意が必要です。


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