2012.9.26貧酸素
鹿児島湾
[1]9月24日の牛根漁協調査結果
(1) 貧酸素の状況
24日の牛根漁協による調査の結果,中磯沖,牛根境沖,辺田沖,居世神沖の水深30m層において,4.0mg/lを下回る貧酸素水塊を確認しました。
※数字は水深0m,5m,10m,15m,20m,30m層での溶存酸素量(mg/L)
居世神沖 6.0,5.6,5.5,4.0,4.0,3.9
辺田沖 6.0,5.2,5.1,4.2,4.0,3.7
牛根境沖 5.8,5.1,4.5,4.1,4.1,3.6
中磯沖 5.3,5.0,4.3,4.2,4.3,3.8
(2) 海 況
表層水温は25.8〜26.0℃と,平年(28.1℃)より低めでした
[2] 今後の貧酸素水塊の予想
調査時は,30m層で4.0mg/lを下回りましたが,15m層以深でも溶存酸素量の少ない状況となっています。
今後,表層水温の降下によって起こる鉛直循環が活発となる10月下旬までは,中層付近では現在の貧酸素状況が継続,または更に進行する可能性があると思われますので,注意が必要です。
(貧酸素水塊に関する注意事項)
・給餌の際,魚群が遊泳する と,貧酸素層の水が表層まで浮き上がるおそれがあります。
・過去,溶存酸素が4.0mg/l を下回った状況での給餌で,へい死事故が発生した事例がありますので,注意が必要です。
・給餌の前には,必ず溶存酸素量を確認し,餌食いの状況を見て,無理な給餌を避けた方がよいでしょう。