2012.4.11

[1]4月10日の調査結果

(1) 赤潮生物の出現状況
 調査全域で,有害種による着色域は確認されませんでした。
 有害種については,ヘテロシグマ アカシオが1〜4cell/ml,セラチウム属が1〜52cells/ml確認されました。珪藻類は,湾奥部はほとんど見られず,湾央部は多い状況でした。

数字はセラチウム属の0,10m層での細胞数合計(cells/ml)
( )内数字はヘテロシグマ アカシオの0,10m層での細胞数(cells/ml)

牛根麓 4,7
牛根境 2,7
福山沖 0,18
湾奥中央 1,5
桜島古河良沖 1,13
隼人沖 2,52(3,0)
重富沖 1,20(1,0)
竜ヶ水沖 1,8
桜島赤生原沖 1,1
海潟沖 1,3(1,4)
桜島観音崎沖 2,11
永田川沖 1,1(1,1)

(2) 海 況
 表層水温は湾央部で16.1〜17.9℃,湾奥部で15.9〜16.7℃と平年同時期よりやや低め,塩分は32.3〜33.9,透明度は6.0〜8.5mでともに平年同時期並となっています。

[表層水温平均]
16.5℃ 平年よりやや低め
[表層塩分平均]
33.0 平年並み
[表層DO平均]
8.8 平年並み
[透明度平均]
7.1m 平年並み
(平年値は平成1〜23年の4月平均値)

[2] 今後の赤潮発生の予想

 鹿児島湾は,水温の上昇に伴い,プランクトンの増殖が活発になる赤潮シーズンに入っています。10日の調査では有害種による着色域は確認されませんでしたが,ヘテロシグマ等の有害種が少数ですが確認されています。また湾奥部は珪藻類がほとんど見られず,状況によっては有害種が増殖する可能性もあるので,各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,有害プランクトンの有無など漁場環境の把握に努めて下さい。

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