2012.3.15

鹿児島湾

[1]3月14日の調査結果

(1) 赤潮生物の出現状況
 有害種は,ヘテロシグマ アカシオが1〜3cells/mlセラチウム属が1〜9cells/ml確認されました。
 福山沖表層で,ミリオネクタ ルブラ(無害種)が84cells/ml確認されました。

数字はヘテロシグマ アカシオの0,10m層での細胞数合計(cells/ml)

牛根麓 0,0
牛根境 0,0
福山沖 0,0
湾奥中央 0,0
桜島古河良沖 3,0
隼人沖 0,0
重富沖 0,0
竜ヶ水沖 1,0
桜島赤生原沖 3,1
海潟沖 0,0
桜島観音崎沖 0,0
永田川沖 0,0

(2) 海 況
 表層水温は湾央部で17.5〜17.7℃と平年同時期よりやや高め,湾奥部で15.0〜15.8℃と平年同時期並み,塩分は32.9〜34.1で平年同時期並み,透明度は6.0〜 16.0mで平年同時期並みとなっています。

[表層水温平均]
15.9℃ 平年並み
[表層塩分平均]
33.4 平年並み
[表層DO平均]
8.3 平年並み
[透明度平均]
9.9m 平年並み
(平年値は平成14〜23年の3月平均値)

[2] 今後の赤潮発生の予想 
 鹿児島湾は,水温の上昇に伴い,プランクトンの増殖が活発になる赤潮シーズンにまもなく入ります。14日の調査では,ヘテロシグマ アカシオが3調査点で確認されましたが,同種の増殖適水温域は広く(15〜25℃,鹿児島湾では16〜17℃での発生が多い),また現在,珪藻類が全体的にほとんどないので,状況によっては有害種が増殖する可能性があり,注意が必要です。各漁協・養殖業者におかれましては,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,有害プランクトンの有無など漁場環境の把握に努めて下さい。             (次回調査は4月中旬を予定)


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