2012.3.5山川湾注意報続報-3
山川湾赤潮注意報続報No.3
[1]3月5日の調査結果
本日午前,養殖業者が山川湾で採水した海水を検鏡したところ,ディクチオカ藻類のディクチオカ スペキュルムを最高30cells/ml確認しました。また,シュードシャトネラ ベルキュローサを2ヶ所で各1cell/ml確認しましたが,ヘテロシグマ アカシオは確認されませんでした。なお,珪藻類は全体的に並みかやや少ない状況でした。
[2] 今後の赤潮発生の予想
ディクチオカ スペキュルムは,湾の奥部を中心に依然として20〜30cells/ml確認されています。また珪藻類は,前回調査時(3/3)には多い状況でしたが,本日はやや減少傾向がみられます。
本種がまだ確認されること,珪藻類が減少傾向であることから,今後の環境の変化によっては,有害種が増殖することも考えられますので,今後とも漁場周辺の採水・検鏡を行って漁場環境の把握に努めるとともに,状況に応じて餌止めを実施するなど,十分な注意が必要です。
※数字はディクチオカ スペキュルムの0m層での細胞数(cells/ml)
造船所前 23
内港 30
湾奥部 22
湾中央 22
湾口部 14
〃 5
外港前 8