2012.3.2山川湾注意報-1

山川湾(鹿児島湾南部)No.1

[1]3月2日の調査結果
 本日午前,漁協が山川湾で採水した海水を検鏡したところ,ディクチオカ藻類のディクチオカ スペキュルムを最高132cells/ml確認しました。また,シュードシャトネラ ベルキュローサを最高3cells/ml,ヘテロシグマ アカシオを0.67cells/ml(3回計数した細胞数の平均値)確認しました。なお,珪藻類は全体的に多い状況でした。

[2] 今後の赤潮発生の予想
 ディクチオカ スペキュルムは,平成4年3月に鹿児島湾奥部で赤潮化し,漁業被害が発生した有害種です。またシュードシャトネラ ベルキュローサとヘテロシグマ アカシオも少数ですが確認されています。
 現在,山川湾では降雨により栄養塩が供給されていると考えられ,今後の環境の変化によっては,有害種が増殖することも考えられますので,今後とも漁場周辺の採水・検鏡を行い,漁場環境の把握に努めるとともに,状況に応じ,餌止めの実施等,十分な注意が必要です。

数字はディクチオカ スペキュルムの表層での細胞数(cells/ml),( )内数字はシュードシャトネラ ベルキュローサの表層での細胞数(cells/ml),〈 〉内数字はヘテロシグマ アカシオの表層での細胞数(cells/ml)

湾奥部  64(0)〈0〉
湾中央  132(3)〈0〉
湾口部           16(0)〈0〉
  〃               20(1)〈0.67※〉
※3回計数した細胞数の平均値


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