2012.2.14山川湾
山川湾赤潮調査
[1] 山川湾で発生した赤潮プランクトン
山川湾で2月10日頃から確認され,13日以降に着色域が確認された赤潮の原因種は,ディクチオカ藻類のシュードシャトネラ ベルキュローサであることが分かりました((独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所による同定)。本県では,初めての発生です。本種は有害種で,香川県や福岡県で被害事例があり,1000cells/ml程度で養殖魚のへい死が発生しています。
[2] 今後の赤潮発生の予想
現在,本種は増殖傾向にあり,さらに赤潮が大規模化する可能性があります。また,潮流や風向きにより,場所によっては高密度に蝟集することも考えられますので,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,漁場環境の把握に努めるとともに,状況に応じ,餌止めの実施や継続等,十分な注意が必要です。