2012.2.13山川湾

山川湾赤潮調査

[1]2月13日の調査結果
 本日午前,山川湾を調査したところ,着色域が湾奥部を中心に見られ,ハプト藻の一種と思われるプランクトンを最大9175cells/ml確認しました。本種は,2月10日頃から確認されています。また,本日朝の山川町漁協前表層の採水サンプルには,ヘテロシグマ アカシオを2cells/ml確認しました。

[2] 今後の赤潮発生の予想
 本種の大きさは10〜15μm程度で,ハプト藻の一種と思われますが,現在のところ種類は同定できていません。なお,ハプト藻による漁業被害の報告はありません。
 しかし,現在,本種は増殖傾向にあり,さらに赤潮が大規模化する可能性があります。また,潮流や風向きにより,場所によっては高密度に蝟集することも考えられますので,定期的に漁場周辺の採水・検鏡を行い,漁場環境の把握に努めるとともに,状況に応じ,餌止めの実施や継続等,十分な注意が必要です。

[表層水温]
14.1〜14.5℃
[表層塩分]
32.9〜33.1
[表層DO]
8.4〜9.2mg/L

数字はハプト藻の一種の表層での細胞数(cells/ml),( )内数字はヘテロシグマ アカシオの表層での細胞数(cells/ml)
湾奥部  3541
湾中央  1400
湾口部          1733
  〃              1191
外港前         1766
蓄養生簀付近 2333
漁協前            9175( 2 )


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