2011.10.20貧酸素

鹿児島湾貧酸素情報

[1]10月20日の牛根漁協の調査結果

(1) 貧酸素の状況

 20日早朝の牛根漁協による調査の結果,居世神沖の水深5m層において4.0mg/lを下回る貧酸素水塊(3.7mg/l)が確認されました。

(10月20日)
数字は水深0m,5m,10m,15m,20m層での溶存酸素量(mg/L)

居世神沖 4.4,3.7,4.6,4.3,4.7
辺田沖  4.6,4.3,4.2,4.4,4.8
牛根境沖 5.5,5.0,4.7,4.4,4.3
中磯沖  4.9,4.7,4.9,4.7,4.5
居世神,辺田沖間 5.2,5.1,4.5

(2) 海 況
  20日の表層水温は23.6〜23.7℃と,平年(25.0℃)より低めで,水深20m層までの水温差が小さい状況です。
(平年値は平成14〜22年の10月の平均値)

[2] 今後の貧酸素水塊の予想
 表層から水深20mまでのDOは,19日は最高4.6mg/l,20日は最高5.5mg/lとやや上昇したものの,全体的には5.0mg/lを下回っている水深がほとんどです。
 今後,表層水温の降下によって起こる鉛直循環が活発となる10月下旬までは,中層付近で貧酸素状況が発生する可能性があると思われますので,注意が必要です。

(注意事項)

・給餌の際,魚群が遊泳すると,貧酸素層 の水が表層まで浮き上がるおそれがあります。
・過去,溶存酸素が4.0mg/lを下回った状況での給餌で,へい死事故が発生した事例がありますので,注意が必要です。
・給餌の前には,必ず溶存酸 素量を確認し,餌食いの状況を見て,無理な給餌を避けた方がよいでしょう。


トップへ
戻る